とまあ、ウチでは大学在学中から公認会計士の試験勉強を始め、一般の就活はしなかった。

 

でも周りの友人たちが就活をするのを傍で見ていて、色々考えさせられた。

というのも、学歴最高、成績優秀、運動神経抜群、性格温厚という素晴らしい友人たちが就活で続々と玉砕していったからだ。

 

敗因は「大人しい」こと。

もちろん彼らは書類選考や、WEB試験、面接などを何回かはやすやすと通り抜けられる。

ただ、終盤になると残っている学生たちはほとんどみなおしなべて優秀で甲乙つけがたい。

そこで、最終的にものを言うのが「人間的魅力」というか、「押しの強さ」や「自己アピール力」で、ここで負けてしまうのだ。

何社受けても。

 

1社で負ける人は全部で負ける。

20社も30社も内定が出ない。

最初から落としてくれるなら傷も浅いが、最終まで進んで落ちるとなるとその分の気持ちの収拾がつかない。

 

中学高校の時、ずっと上位の成績を取り続けて選抜クラスから落ちたことがなく、部活でもレギュラーから落ちたことがないのに(ウチのナマケモノたちは400人中、300番台後半という壊滅的な成績を取り続けた)。

現役で大学受験した早慶の全ての学部に合格したのに(ウチのナマケモノたちは全員全落ちで浪人した)。

大学でも授業にはすべて出席し、輝かしいレポートを書き、試験の出来も素晴らしくA⁺やSばかり並んでいるのに(ウチのナマケモノたちはほとんどがDでたまにCだ)。

 

キチンと勉強しなさい、真面目に努力しなさいと言われ続けられてきて、ちゃんとやって来た結果がコレですか。

 

どうして就活になるといきなり、「コミュ力」なんてことを言われるのだ。

どこからそんなものが突然出てくるのだ。