さて、どういうわけか次々と公認会計士を目指し、どうにかこうにか合格した息子たち3人。
彼らは公認会計士のイメージをひっくり返す相当なイレギュラーぶりだ。
長男は身長184センチの爽やか系イケメンだ。
長男が生まれた時の看護婦さんの「なんてイケメンなの。私20年後にこの子と結婚する」発言から始まって、小学校からのママさんたちや登校する電車で乗り合わせた女子高生、青山を歩いていればモデルのスカウトさんたち・・・と枚挙にいとまがないほど、イケメンとして魅了してきた。
その甘いマスクから穏やかな優しい言葉が出て来るもんだから筋金入りだ。
さて次男。
アメフト仕込みの180センチ、90キロという巨体。
日サロで真っ黒に焼いた肌。
彫刻刀で掘りすぎたような中南米系の彫りの深い顔。
「どの国の人ですか?」と聞かれるのはまだいい。
しょっぱなから「キャン ユウ スピーク ジャパニーズ?」とこられる。
まあ、次男は「ア リトル」と返している。
そして三男。
これまたどの国の人だというくらい顔が小さく、幅が狭い。
色黒。長髪。国籍不明。
ピンクの花柄のパンツをはいたり、極彩色のダウンを着たりする。
そして雪が降っていても年がら年中ビーサンだ。
そりゃあ職質(警察による職務質問)にも引っかかる。
よく引っかかるものだからどうしても遅刻できないときには職質の時間も考えて早く家を出たりしている。
こんな3人のおよそらしからぬ息子たちが揃いも揃って公認会計士なのだ。