社会人となって働いている長女は、チアリーディングの社会人チームに入部していた。
このチームはかなり強いと同時に厳しく、土日のたびに必ず練習や試合があり、休むことなく参加しなければならない。
休んでいいのは、3親等以内の慶弔だけだという徹底ぶりである。
そのチアのチームが3月にホノルルのフェスティバルに招待されて遠征することになった。
長女はこのハワイ行きに私を「同行しない?」と誘ってくれた。
大学からこのチームまで長女と一緒に活動しているお友達のお母様も検討しているという。
おまけにその渡航費も出してくれるという。
何ていい娘だろう…と、ひとしきり泣いた。
思えば長女は、中学入試からの雨あられの受験続きで、私が毎年毎年温泉に行ってホッとする暇もなく子供たちの勉強を見、お弁当を作り続けてきたのを知っている。
また最近では弟たち3人が公認会計士試験に激突して続々と玉砕するしていく横でヘロヘロになっている私をずっと身近に見ていた。
どうにも可哀そうに思っていたのだろう。