さてウチでは主人が公認会計士・税理士として会計事務所と、会計事務所や建設会社向けのソフト開発会社を経営している。

 

私もそこで働いているため、子供たちは小さい頃から時々会社に遊びに来たが、そこで見る父親は朝は新聞を切抜をし、お昼はお弁当を買いに行って早めに食べ、食べ終わったら昼寝をし・・・といかにも優雅(実際には忙しくて連日終電近くまで仕事をしたり、土日もほとんど返上しているのだが)。

 

彼らも思ったのであろう・・・「お父さんの仕事、楽そうでいいな」と。

いくら何でもイコール「公認会計士って楽そうでいいな」とは思うわけはないと思うが…さすがにガキじゃないんだから。

 

それにしても主人も私も会社を継いでほしいとか、公認会計士の資格を取ってほしいとか1回も言ったことがないのに、彼らは3人とも公認会計士になりたいと言い出したのである。

 

周りの会計事務所では先生のお子さんが会計士に興味がないから跡継ぎに困っているとか、後を継がせるために無理やり資格を取らせたとか色々聞くが、拙宅ではそんなやり取りは全く1回も無い。

 

長男に「お前は長男だから跡を継いでほしい」と言ったこともなく、逆に子どもたちから「誰も継がなかったら会社はどうするの?」と聞かれると「別に潰してもいい」とか言っていたくらい。

 

まあ、跡を継ごうとかいうことではなく、ただ「とりあえずやりたいことも無いから資格だけ取っておくか」程度の気持ちなのだろう。

あるいは彼らのいかにも公認会計士らしくない風貌、チャラチャラしているイメージとのギャップが目立ち、「レアな会計士として目立つ」のではないかとも考えているようである。