長男は世界史、次男は日本史で受験した。

世界史は通年と同じ、常識的な試験だったものの、日本史はどうしたことか重箱の隅の隅をつついた問題が多く、物議を醸し出したぐらいだった。

後に駿台の講師が解答速報を公表した際に、「天下の慶應大学の試験問題には社会的な責任がある。このような問題を出すべきじゃない」的なことをわざわざ載せたくらいにひどかった。

例えば「平賀源内は俳句をやっていたが、その時の雅号は?」「答え:福内鬼外(ふくうちきがい)」そんなのは誰も知らないだろう。

こんな問題が2~3問あったらしく、次男も相当に焦ったらしいが、鉛筆を転がしたのがどうもいくつか当たったらしい。

というわけで、2人とも合格の自信満々になってしまい、すっかり余裕だった。

まあ、毎年のことだが…。

 

ただ、私が何よりも怖かったのは次男が受かって長男が落ちた時のこと。

受かるなら2人とも、落ちるなら2人とも。

どちらかだけ受かるのだったら長男だけ受かってほしいとそればかり考えていた。

 

2人の問題用紙をこっそり引き出し、解答速報で自己採点した結果

 

    英語  数学  社会   合計

長男  121   55 世界史 86  262

次男  141   43 日本史 67  251

 

受かるか?