さて、筑附に入学した三男は、部活動をバスケ部かサッカー部かでさんざん迷い(へえ~迷うんだ)、サッカー部に入部した。
この時のサッカー部は2年生にやたらと上手な先輩が多くてそのレベルの高さに驚いた。
だいたい筑附なんてスポーツが強い印象は無く、そもそもの生徒の数が滅法少ないため、強いわけがないとハナからバカにしていたのに、その先輩たちが素晴らしいディフェンスをしてくれる。
おまけに同じ1年生のスー内(スーパー内部の略、筑附の小学校から上がっていた子たち)に1人とんでもなく上手な子がいた。
ユース出身らしい。
この子はサイドかボランチが得意で、三男がトップ下かフォワード。
この子がここに出してほしいという狭い狭いピンポイントにパスを出してくれる。
そうなりゃサッカーが面白くてしょうがない。
桐朋や久我山に行かなくても相当レベルの高いサッカーができて、お金のせいで国立に志望校を変更させた私たち親としては心底嬉しかった。
いいコンビになった2人は城北トレセンという地域のトレセン、150中39人という第一次審査に通り、その後他のトレセンとの何試合かを経て23人に絞られた最終メンバーに残った。
トレセンのエナメルバッグとユニフォーム、ジャージなどを私は嬉々として買い、2人は活動に参加していった。