拙宅の子供たちは全員1歳半ずつ離れている。

大雑把な私からすると、その全員にそれぞれの年齢に応じたきめ細やかな対応をするのは面倒だし、まあ、そんな手間暇が無いため、一切を平等にすることに決めた。

これは何に対しても採用したため、例えば4人の子供に6個のお菓子があったりすると、そのうち2個を半分にして1人1個半ずつ食べるという具合だ。

 

お互いの呼び名も「お兄ちゃん」だの「お姉ちゃん」だのと呼ばずにお互いに愛称で呼び合っていた。

私が一番気にしたことは「お姉ちゃん(お兄ちゃん)だから我慢しなさい」とは言わないことで、これは今まで1回も言ったことがない。

たいして歳も変わりないし、まだまだ甘えたいのにちょっと先に生まれたからって我慢しなければならないほど悲しいことはないだろうと思うからである。

 

全員が社会に出て働き出している現在でも私は未だにホタテの刺身を半分に切ったりしている。

 

さて、困るのがお誕生日のホールケーキだ。

年6回あるお誕生会(クリスマスも)にはホールケーキを6分割するわけだが、どうしても完璧には分けられない。

なるべくイチゴを散らしたりするのだが、小さい子供にとってはこれが大問題。

そこで、その日の主役(お誕生日のご本人)が分割したケーキから自分の分を選んだ後、5人でじゃんけんをして勝った人から選んでいく。

これも子供たちが長じた現在でも毎回やっている。

 

なお、全員が稼ぐようになった去年からプレゼントは1人1万円。

都合5万円分の自分の好きなものを買えるわけで、皆それぞれ楽しんでいる。