それじゃあ、だめです、多分。 | ムニエル。

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医療事務歴16年、



医療事務は楽しく♪がモットー。



あなたと、いろんなお話がしたいな・・・・。



☆診療情報管理士通信教育スタート!69期生でつ '`ィ (゚д゚)/

午前の診療が終わった後


先週心筋梗塞でご入院された知人のお父様の


お見舞いにいってきました。




なんでも、朝から 胸の辺りが


「 ちょっと、ちくっ 」 って感じがして


「 ご飯が飲み込みにくくなった 」 気がしたそうで。



病院へいこうかどうしようかな、と、うずうずしていたら



夜遅くに 狭心発作、救急車で病院へとなったそうで。





そうなんですよ、心筋梗塞はよくテレビであるような


「 うっ・・・・・」 って顔面蒼白、脂汗、胸を押さえて


ばたって倒れて~、というのもありますが




たいてい ウチの外来でも 


「 なんか肩が詰まって・・・・ 」とか


「 モノが飲み込みにくくて 胃の辺りに不快感がある 」


「 みぞおちの辺りがムカムカする 」


「 圧迫感がある 」



この段階では 「 痛い 」と感じる人より

 

「 気持ちが悪い・苦しい・重い感じがする 」という表現を

される方が 多い気がします。




心臓自体に疾患があっても、 

ぜんぜん別の部位に症状がでることもあり

(首や肩、主に左肩。これらを放散痛といいます)



みなさん、もし患者様から こういう症状があって

来院される方がいれば ちょっと 気をつけてみてくださいね。



友人のお父様は 即 CCUへ収容、


合併症の治療・予防行うための以下の処置が始まりました。



血栓で詰まっている冠動脈を再開通 (冠動脈再疎通療法)

させるためにバルーンにより血管を広げる治療、


いわゆる PTCA(PCI) が行われました。



PTCAとは  ercutaneous  ・・・・  経皮的

Transluminal  ・・・・  処置を血管内で行う

Coronary    ・・・・  冠動脈

Angioplasty  ・・・・  血管形成術


その後 ステントを2箇所に埋め込み 予後は良好とのこと。




お部屋に伺ったときも 血色もよく リハも始められるほどの

回復力とか。



お父様いわく


「 心臓発作より リハビリのほうが痛い!

カテーテル入れた太ももが痛い! 」


などど、 お元気コメント・・・(´∀`*)



今回の入院費の予想は、と聞かれ

ここの病院なら施設基準を考えても


一連の検査と処置でステント2箇所入れたら

3割で 60万くらいはしますね~

あとは、室料差額とかあれやこれで・・・




なんて、あれこれ お話をしていると


入院クラークの方がやってきました。


コンコン、というノックの音と

入室第1歩がほぼ同時・・・・(;・∀・)コレコレ、ノックノイミナイヤン




療養計画書へのサインと

入院同意書などの記入を促します。




クラーク 

「 こちらの用紙に記入して すぐ2F入院受付までお持ちください 」



お父様 

 「 家族が夕方に来ないと印鑑もないし、同意書がかけないんですが・・・ 」



クラーク

 「 選定療養費についてご同意いただかないと

   ご希望の個室へは移動できません。

   他にもご希望の方がおられますので 書類が出た順番になります。

  すぐに提出していただかないと 

  お部屋をかわっていただくかもしれません。 





かしこいみなさん、 もうyong-yuanの心情はお分かりですね?



入院中の患者様を 脅かしてどうするんでしょう。


仕事に忠実になるあまり その先がみえてません。




医療に携わる仕事ですが


私たちは

医療事務(クラーク)が患者様にえらそうに

さも同じように、「医療」を提供していると

勘違いする立場ではありません。



大きい病院ほど、長い勤務になるほど

自分を何様かと勘違いしてしまう、これ怖いことです。




同僚や部下なら ( ゚Д゚)ちょっと こっちおいで!  です。



知人のお父様ですし

ぐぐっと、口をだすのをこらえて じ~っと様子を伺う私。



すると その クラーク ため息ひとつついて



「 (は~)そうですか。とりあえずご説明はしましたのでぇ 

  ここに用紙おいておきますし。 」



窓が開いて風が吹いてるのに


朝の食パンがおいたままなのに


その上に はらり、と2枚 書類をおいた。





・・・・・・Pom さま・・・・お察しくださいませ・・・・。その後の私を。




yong-yuan

「 (´Д`;)<すいません、 お聞きしてもいいですか? 」


「 はい 」


「 通常書類は今くらいの時点でお持ちいただくんですか? 」



「 そうですね・・。だいたいそうだとおもいますけど。

  あ、ほか(医療機関)はしらないですけど 」



 「 重ね重ねお聞きして申し訳ありません、選定療養費同意については

  本人あるいは家族と主治医または病棟看護師(婦長)をまじえて

  一連の説明・かつ同意あっての 個室希望入室なり指示ではないのでしょうか?

  緊急入院、即PTCAでムンテラそこそこに 入院したとしても

  同意書・申込書を入院して5日目でもってくるとは考えにくいのですが・・・。

  すでに 食事・栄養指導の書類はいただいているみたいだし・・・ 」



「 ・・・・・ それはわかりませんけど

 とりあえずまだ出してもらってない書類がこれですので 」



「 (;・∀・)わかりました。大変ぶしつけに失礼いたしました。

  では、入院担当の方に直接伺いますので結構です。

  書類はなるべく早くおだししますので、ご苦労様でした 」



「 私がその、担当なんですけど 」





もうええわい!

自分の身内でないだけ 腹が立ってきた。



にこやかに 彼女を送り出したあと


とりあえず どうしようかお父様と相談。



「 ボク、このお部屋でないといけないんかなあ・・ 」



「 そ、そんなわけないですよ、大丈夫ですよ。

  下に行って私が説明を聞いてきますね。 」




がしかし、 身内でもないのに口を挟むのは

さっきのが限界だな。

でも知人に入知恵をしてまで 質問させるのは


のちのち お世話になりにくい心情も、


よく、わかる。



ありゃこりゃロビーで考えていると


わお!゚・*:.。..。.:*・゜ヽ( ´∀`)人(´∀` )ノ・゜゚・*:.。..。.:*



元同僚の技師さんの奥様が~。


彼女ここのナースだったんだ!



さっそく 捕まえて 聞いてみた。



なんと、彼女その病棟の主任だった。



話は、はやい( ̄ー ̄)ニヤリ・・・・・・。




結論から言うと

もちろん彼女(クラーク)の言っていたことは

ありえないことだし、あってはいけないことだし

当然、間違っていたことが判明。



おまけつきなのが

彼女、同意書外を配るの忘れてたんだって。



それが結局ミスを隠す形として

捉えられても仕方ない結果となったのでした。



そこまで私も思いたくないけど


ただ、その子のミスがどうとうかそういう問題ではなくて





「 口の利き方 気をつけなさいね、いつでもどんなときでも 」





ってことなんだっていうのは


わかってもらいたいなあ・・・・・。