そんなことも 知らんの? | ムニエル。

ムニエル。

医療事務歴16年、



医療事務は楽しく♪がモットー。



あなたと、いろんなお話がしたいな・・・・。



☆診療情報管理士通信教育スタート!69期生でつ '`ィ (゚д゚)/

この時期になると


思い出します。



新米時代。




飛び交う医療事務用語・医療、看護用語に


ふりまわされながら


また、



「 う~~ん、医療現場ってかっこいいな 」なんて


余韻に浸りながら ウキウキ仕事してました。






「 2階の○○さん、ステったから カルテ下ろしといて 





ステ・・・・ 死亡する、の意味。 (ステルベン(ドイツ語))


下ろしといて・・・・ 病棟からカルテを回収して、の意味。





はじめは 「 ステった(亡くなった) 」 と聞いて


ステる = 捨てる



と、思っていたので、


亡くなった方のカルテやら記録を捨てる、と誤解してまして




「 なんて失礼な言い方!! 」と思ってました。





また、 ある日レントゲン室から連絡があり




「 今日の1時、ディスコがあるから303号室の○○さんを連れてきて 」



といわれ、




「 は~~~??レントゲン室で踊るの??? しかも○○さんあさって


 椎間板ヘルニアの手術やのに、踊れるわけないのに 」



 注) ディスコ・・・・ 椎間板造影術 (Discography) 





そんな風だったので


これは、知ったかぶりして話を聞いていたら


えらい目にあうな、と感じたので



わからない言葉は何でも質問することにしました。






その① ちゃんと聞いたのに の巻--------------------




先輩 「 yong-yuanちゃん、今現在と明日のブロンコの数確認しといて 」




ブロンコ・・・・なんだ?


確認するってことは、備品の在庫か?





先輩 「 ブロンコは気管支、の意味よ 」





はいはい、機関紙ですね。わかりました。


それで、私一生懸命 それらしきものを 捜す。




「 先輩、 保険医新聞は今日までの分で5部、



 『 えがお 』はロビーに88組ありました 」




先輩、無表情。





先輩 「 ・・・・、『 えがお 』って何? 」



yong-yuan 「 えっと、患者様向けに発行している 院内のお知らせです。 」



先輩  「 そんなん わかってるわ!!『 気管支 』ってゆうたやん。私。


       あんた、ここ(院内)でブロンコっていうたら 『 気管支鏡 』のことやで。 



       そんなことも、知らんの?」








その②  連想ゲーム の巻 --------------------



Aドクター 「 おーい、yong-yuan 、○○○さんの  『 シネ 』 の所見 だしといて 」



yong-yuan 「 わかりました 」





私には、シネの所見 = 死んだときの所見、と理解したので



早速 医事課長から死亡診断書の控え台帳を借り、



○○○さんの死亡診断書を、必死に探しました。





医事課長 「 おまえ、なに探してるん? 」



yong-yuan 「 ○○○さんの死亡診断書です。Aドクターに言われまして 」




医事課長 「 ・・・・・・。まあ 当分そこには見つからんやろけどな。 」





はい? 見つからない?なんで?せ、先輩に聞かなくちゃ!!






先輩 「 あんた・・・・。なんてドクターにいわれたん? 」



yong-yuan 「 はい、『 シネの所見 』 といわれました。 」



先輩 「 だから、なんで死亡診断書なん? 」



yong-yuan 「 シネ、って死んだって意味じゃないんですか? 


         ステる、とかみたいに・・・。」



先輩 「 ・・・・○○○さん、3階に入院中やで。 オペも大成功やったし


      当分ステることはないと思うわ。 」



yong-yuan 「 で、では・・・シネっていうのは・・・・ 」




先輩 「 あんたなあ、連想ゲームしてるんとちがうねんで。


      シネっていうのは「 シネアンギオ 」のことやん。 」

  

      せやし、シネのときのフィルムとかもってこいっていわれたんちゃうの?? 」




yong-yuan 「 ああ、心臓血管連続撮影のことですか 」



先輩 「 あんた、そういうことはよく知ってるのに、なんでわからんかったん?



      そこまでしってたら、わかるやろ?普通。なんでそんなんもわからんの? 」





はい、 すみません・・・・・。






とまあ、数えたらきりがないのですが



先輩にしてみれば 2年も医療秘書の学校で勉強してきて


医療秘書士とやらの認定もあって


せやのに なんでそんなことも知らんの??





と おっしゃりたいお気持ちは 分かります分かります。(今思えば)





この時期、新人さんは大変だと思いますが


まさか、こんなオバカな 思い込みはしてないことでしょう・・・ね。




いまでこそ、笑い話ですが


先輩の私に対する数々のご指導や


訂正の仕方は


ほんとに キツかったなあ。



よく、泣きましたよ。


今思えば、別に泣くようなことじゃないのに、って思うんだけど。




きっと、くやしかったんだろうな。



「 分からない 」ってことが。





「 そんなん、知らんもん、しょうがないやん!! 」なんて


言えなかったし、思えませんでした。当時は。






かわいかったなあ・・・・・私 (爆)