診療報酬改定・・どれだけ下がる? | ムニエル。

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医療事務歴16年、



医療事務は楽しく♪がモットー。



あなたと、いろんなお話がしたいな・・・・。



☆診療情報管理士通信教育スタート!69期生でつ '`ィ (゚д゚)/

勤務後、同僚と食事をして別れた帰り

ばったり、前医事次長と出くわしました。




おひさしぶり!です!


おいおい、今何してるんだ?


そちらこそ、お子さんたちお元気ですか?


おうおう、少し時間ある??






烏丸にある、kichiri 烏丸店です。


全国展開のお店って、知りませんでした。

大好きなトゥモローランドのお隣にあります。



ここで、そんなお話。




「何か食わないと、話ができんのか??」ってことに

なるんだけど(笑)



私のお小遣いのうち

ディープに仕事の話をする会食等は

『経費』処理になります。  ふふふ。

あくまで、自腹での経費、ね。




(しかも、同僚と数時間前ここでごはん食べた後)

本日二回目の、kichiriです。





さて、前次長の話によると今現在勤務しているのが

大阪にある

療養型病床群ありの中規模病院。



前回の改定で生き残るために


「療養型病床群にして病床増やせよ~増やさないと死滅~するぞ~」


と、厚生労働省に後押しされ


病院延命のために力を入れてきたのですが




それが、今回の改定で、まるっきり逆効果に。

(やらなきゃよかった!)


で、今回改定の内容とで試算してみたら



約3億から5億の減収になる!/年間


・看護基準と患者病態の選択が同時に締めつけられる点

に加えて、リハに上限が設定されたりで

減収対策・減収対策で連日会議なんだとか。



療養型病床群とは簡単に言うと


「積極的治療を行わない病床」で


通常のように医療行為自体を行うための病床では

ないのですね。


介護する病床、といったほうが近いかな?

(注:ごくかいつまんだ説明なので正しくはきちんとした機能があります)



かな~り、白熱したお話し合いになりました。







帰りの電車で、思ったのですが。




「改定ってなんのためにあるの?」


ってことなんですね。




「適正な医療は患者さんのため」「そのための改正」って、言ってるけれど

それって、どうなの?



保険外給付を明確にし

聞こえのいい混合診療にして

結局、




生き残れない病院を廃業させて病院数をへらす

ただでさえ一日仕事で治療に通う人に対し

治療先の選択肢が減る(近所のかかりつけがなくなる)。

患者様が病院にいくのやめる(行く回数を減らす)

また、病院が減る

病院からの請求が少なくなる


って図式、これって結局


医療費への国庫負担を減らすため


って、だけじゃないの?って。




すんごく複雑なお話は抜きにして

単純に、そういうことじゃないのかな?


高齢社会になって

医療費がドンドン高くなるから



「はい、高齢者の皆さんみなさん、医療でなく介護にしましょうね~」


「病院に入院して保険使わずにおうちで寝たきりになって介護を受けましょう~」


「井戸端会議で病院いくのはやめましょうね~。リハビリの上限決めますよ~。」



日本の医療制度は世界最高水準です。


「国民皆保険」すばらしい制度です。

国がサポートしているからです。




たとえば、「胃が痛くてムカムカする。」と治療を受ければ

日本だったら当たり前のように「胃カメラ」で検査ができます。

なんの違和感もないですよね?


「胃潰瘍の疑い」って、病名も付くからです。




しかし、個人で保険に加入しているアメリカを例にすると

ドクターが胃カメラをしたければ

いちいち、患者さんの加入している保険会社に電話をして

承認を得ないといけないんですよ。



「おたくの保険に加入している○○さん、胃カメラしたいんですけどいい?」


「その程度なら、内服で様子を見てください」


なんて

言われたりするそうです。

限りなく、まあ、ほぼ、「癌だろう」というところまで

いかないと、胃カメラができない。



日本の初期癌の発見率は高いのです。

だから、癌になっても、生存率が高い。

なぜなら、医師個人の医学的根拠があれば、疑いでも

自由に検査ができるからです(保険で)



しかし、このままの国の政策で

保険さえ個人でどうそ、になってしまったら

癌の発見だって遅れるかもしれません。



私は、医療事務です。

患者さんから見たら「受付さん」です。


医療事務はレセをして、ドクターに算定できる指導料なんかを

アピールして腕を磨くだけではありません。



患者様と笑顔で一番初めに接し

一番最後に笑顔で送り出す役目があります。


患者様のさまざまなストレスを包む役目があります。

診察室に持ち込んでもらわないように、


何か診察室でストレスを受け、フラストレーションで

こちらにぶつかってきたとしても、です。




医療費が上がれば、それだけ患者様の負担が増えます。

治療しに来るのに、お金の心配をしてこなきゃいけません。


そんな患者様をどうやって笑顔で迎えて

あたたかく包めというのでしょうか?



国会議員の皆さん、

テレビでいってる事とやってること矛盾だらけ!



無診投薬ばんばん希望するじゃん!!

疲れてるからビタミンくれとか、いうじゃん!(薬局でア○ナミンとかナ○パオ買え!!)

疑いもないのに気まぐれに腫瘍マーカーしてくれとかいってるじゃん!




全部、健康保険つかってるくせに!


アンタ一人で高齢者の一月リハ通院代10人分はかかってますよ!





あれ、なんの話だっけ・・・・・・・・?



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注:混合診療に反対という私個人の考えの理由は

「保険給付で行ってもいい医療行為を給付外にしようとする」

という点でのみ、反対しています。


「特定療養費」という形での混合診療こそ、廃止すべきかと思うのですが・・・。



患者様に分かりやすく明確な医療制度、

そして、私たち医療従事者も常に正しい請求を心がけたいものです。


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