しょ~もない、レセ。
3年後輩からこんな電話がありました。
「センパイ、お久しぶりです!」
「あら~、久し振りい。元気してる?」
そんなふうに始まった電話なんですが。
どうやら、今の職場の同僚の愚痴のようです。
「レセなんですけど、ほんとに訳わかんないんです。
その人のレセって。」
ふんふん、お話を聞いてみます。
「まず、ワタシがここに就職したときのことなんですけどね・・・・」
① 月に返戻と減点あわせて30件(総レセプト数300枚余り)
② 患者様に対する態度が横柄
③ 公費が判ってない
すみません、医療事務でないとちょっと難しい内容かも知れません。
その同僚さん、自称医療事務暦5年、診療所でレセを一人でやってきたんだそうです。
後輩はワタシと同じ総合病院で4年経験し結婚後のブランクを3年経ての
現職場への復帰だったのですが・・・・。
ことあるごとに
「ワタシのやり方だから」
「病院に何年いたか知らないけど、ここのやり方はかえないで」
「レセはワタシが一人でできるから」
が、口癖とか。
まず、①ですが
減点の内容がすごい。
性別があってない。
ありえない算定をしている①・・・(難病外来指導料など、月1回のみ算定のものを月2回算定)
ありえない算定をしている②・・・(実日数が3日なのに外来加算が4回)
ありえない算定をしている③・・・(処置算定日に外来管理加算算定)
ありえない算定をしている④・・・(病名がまったく無い)
ありえない算定をしている⑤・・・(72才になっても41公費を載せている)
どれも、甲乙つけがたいミスですが、
以上②、④はまったく問題外。
しょ~もない、減点&返戻です。
「あほちゃうか」
思わず出ちゃいました。
まったく初歩の初歩、だからです。
レセプト見ればすぐ、わかる話です。
彼女の自負する経験を考えればなおさら。
「レセ点検ってしてないの?」
「してたみたいですけど・・・・」
どこ見てるんでしょうねえ。一体。
コスト意識の無いナースやドクターも時代遅れですが
これだけ毎月減点返戻を出すとは、
ワタシ院長なら「クビ」にします。
しかも、この「ミス」を真摯に受け止め、改善しない。
指摘されると、「逆切れ」だそうです。
その言い訳が
「一体点検作業をしなければ、どれだけのマイナスがあるのか知りたかったから」
だと。
はあ~~~~~(マジャ風)
ワタシはいつも思います。
仕事に対して、どうしてプロ意識が無いのか。
「医療事務」は資格ではありません。あくまで認定なのです。
各団体が各自のものさしで設定した枠なんです。
だからこそ、もっと医療事務として「個人努力」で
レベルを上げなければならないのは当然。
しかも、同時に、怠ることなく
それ以前にもっと仕事や患者様に対して「真摯」で無ければならないのです。
雇用してくださる病医院に恥じない仕事をする。
各団体の点検者さんとも話をするのですが、レセはそこの医療機関の「顔」なんです。
しょ~も無いレセは恥なんです。あなたではなく、「病医院」の。
点検しながら、笑われてますよ。
それに、自分の仕事にカッコつけてもだめ。
経験がいくら長くとも、
常に、新しい情報や新しいスタッフには真摯にスナオに接して
吸収しなければだめなんです。
いつもワタシは自分に言い聞かせることがあります。
「仕事に対して責任を持つ」
患者様に対して「~させていただく、という『思いやり』の心を持つ」
(してあげる、ではおこがましい)
そして、
「同僚に対して笑顔と感謝の気持ちで」
ミスを訂正できないのは
変なプライドのせいでもあるんですよね。
人間的に素直である、これ大事。
つくづく、
ああ、みんな素敵な医療事務になってほしいなあ~と、
思う今日この頃。
わたしは、ほかから見たらどうなんだろ、とも
おもっちやった今日なのでした。