TVアニメ「響け!ユーフォニアム」最終回を観て黄前久美子と高坂麗奈の進路に青春を感じた件 | ヨネスポ!

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ご訪問頂きありがとうございます!さて2024年6月30日(日曜日)本日、「響け!ユーフォニアム3」が最終回を迎えました!ここからはネタバレを含みますので
まだ最終回をご覧になってない方は、お気を付け下さいませ。今なら引き返せます!

前回、原作小説の展開をひっくり返し「神回だ!」と
話題になった「響け!ユーフォニアム3」最終回を観ました。原作小説は購入しましたが、13話最終回を観てから読もうと決めていたので、どんな結末を迎えるのか分からないままアニメを観ました!
↓12話神回が「原作と違う!」と話題となり原作小説が在庫切れになっていた事については下記記事に書いております。


主人公の黄前久美子が通う北宇治高校の吹奏楽部が目指す「全国大会金賞」。私が最も興味を持って観たのがトランペット担当の高坂麗奈です。12話「ふたりのソリスト」ではユーフォニアム担当の黄前久美子と黒江真由のどちらをソリストにするか決める為の覆面オーディションが開かれ高坂麗奈は黒江真由を選びました。高坂麗奈には、きっとどちらが黄前久美子の音なのか分かっていた上で「黒江真由を選ぶ」という選択をしました。そして進路について、黄前久美子が「分からない」と悩む一方、高坂麗奈は「外国の音楽大学に進む」事を決めていました。黄前久美子の「北宇治高校で金賞を取る」というのが部活の最終目標である事に対して、外国の音楽大学を志望する高坂麗奈にとっては部活目標の金賞獲得は「音楽という夢の通過点」でしかない事を感じました。外国で音楽を学びたい、全国大会で金賞を取るのは「最大で最終目標ではなく、あくまで通過点。」という意識でいるからより良い音を出す黒江真由を選んだ、高坂麗奈の「音楽」という未来を切り拓く為の選択は真っ直ぐです。これも青春のあり様です。「楽しく部活をするエンジョイ勢」としての青春もあれば「部活に徹底して全国制覇狙うガチ勢」、両方青春の形です。

13話では黄前久美子は1年生の頃から在籍していた吹奏楽部に部長として「北宇治高校の皆で金賞を獲る」事が出来ました。そして数年後、黄前久美子先生として
北宇治高校に現れて最終回は終わりました。あくまで
北宇治を拠点としている黄前久美子に対し、外国で音楽の道に邁進している高坂麗奈。高校3年間を同じ吹奏楽部で過ごしながらも、その後はお互いの進路へと進みました。きっと黄前久美子にとっての「北宇治高校吹奏楽部」は「青春の結晶」であり、今度は自分が北宇治高校の生徒たちをサポートする側に周りました。

同じ部活やクラスに在籍していても、その後の進路で色々な道に分かれていくのが大人になるという中で
高校3年間は「同じクラス」「同じ部活」で濃密な時を過ごした仲間は生涯の友人になったりします。黄前久美子、高坂麗奈、黒江真由やその他の皆が北宇治高校吹奏楽部で金賞を獲得後、各自がどのような道を選んだのかは分かりませんが、最終回の黄前久美子は、そのまま変わらず北宇治高校吹奏楽部を軸に過ごしていくんだろうな、と思うと本当に久美子ちゃんらしいな、と感じました。いやー「響け!ユーフォニアム3」
部活アニメとして最高峰に近いのではないでしょうか?私は正直1期2期をガチガチには覚えていないのですが3年生になり吹奏楽部部長となり今度こそ北宇治高校が全国大会金賞獲る!という夢をそのままに走りきった事に拍手したいです。黒江真由の存在は結果的に黄前久美子を成長させてくれたと思います。黒江真由ちゃんは本当にいいキャラクターでしたね。「毎回『私は辞退しようか?』という割に引き下がらないのは久美子ちゃんから辞退して欲しいからだ!」や「転校生の自分が部長を差し置いている事で居心地の悪さを感じているからじゃん?でも音楽は好きだから自分からは本当は辞退したくないアンビバレントな気持ちの現れでは?」など私も家族と散々「黒江真由」について議論出来て本当に楽しかったです。

原作小説はまだ読んでませんが原作小説では「ソリストには黄前久美子が選ばれる」がアニメでは「ソリストに選ばれなかった」挫折感、その分部長として皆を引き締め全国大会金賞取るんだ!という使命感がうまく描かれていました。いやー黄前ちゃん本当に1年生の頃から成長したなー、という「黄前久美子の青春」を見届けて今、余韻に浸っております。

そしてあと10分後に「鬼滅の刃 柱稽古編」最終回をリアタイします!「響け!ユーフォニアム3」もう一度1話から観ていきたいと思います。エモいアニメでした。