先日、「SaaS」って、何でしょう? という記事を書きました。

記事の最後で宿題とした「SaaS」のメリットについて、私の見解を書きます。


まず、1番のメリットは、すぐに使えるということです。

申込や決済手続は必要だと思いますが、それが完了したら、すぐに利用が可能であるということが一番のメリットでしょう?

通常、社内システムを導入する場合、ハードを用意し、ソフトを購入し、それをインストールし、初期設定し、やっと使えます(これらを業者がやってくれる場合もありますが、普通は費用を取られます)。

「SaaS」での提供方式ですと、ソフトウェアをインターネットを通じて機能を利用するという形態なので、早ければ申込すれば今すぐにでも使えます。お試し利用可能です。

逆に言うと、契約上の制約(1年契約など)が無ければ、すぐにやめることが出来ます。

それにより、導入期間を待たなくても良い分、投資対効果も早く享受可能です。


次に、2番目のメリットは、運用コストがかからないことだと思います。

通常のシステム運用では、お客様のハードウェアやソフトウェアに多くのランニングコストがかかっています。

ハードウェアスペースもコストですし、電気代や空調設備、ネットワーク設備、保守費用などなどハードウェアを維持するランニングコストに加え、運用要員の人件費など、目に見えるものから目に見えないものまで、多くのコストがかかっています。

このコストでハードウェアやネットワーク費用がかからなくなります。

また、どう利用するかを決めることは必要ですが、稼動を監視したり、バックアップしたりする運用要員は不要となります。

その分、利用料に含まれているという見方もありますが、多くの人で利用すると、1人当たりのコストは安くなるはずです。


3番目のメリットは、ソフトウェアなどの新機能がすぐに利用できることです。

ソフトウェアのバージョンアップはよくあることですが、通常の業務ソフトのバージョンアップは簡単に出来ません。ソフト開発費・購入費が発生する場合も有りますし、それをクリアしたとしてもハードウェアの増強が必要だったり、データの移行など、社内システムの場合、新機能を搭載するということは決して容易ではありません。

しかしながら、「SaaS」でのソフトウェア提供方式の場合、知らない間に新機能が搭載されていることは普通にあります。その際、データの互換性は前提として新機能をリリースしますので、心配要りません。


その他にも、多くのメリットがあります。

ASP方式に比べ、カストマイズ性に優れている

2番目と少しかぶりますが、ハードウェアスペックが高くなくても使える

利用開始時点の初期費用が低コストである

 (一度に多くの資金を用意する必要が無い)


一方でデメリットや課題が無いとは言えません。

長く使えば、社内導入よりもソフトウェアによっては、最終的には高くつくこともある

他社にデータを預けるということになるので、セキュリティ面が不安

・インターネットを通じてのサービス利用なので、回線のレスポンスが遅くなることがある

既存システムとの連動性の課題

などなど


私の見解では、メリットの方が多いと思いますが、まだまだ黎明期で、ユーザー様に取ってのアプリケーションが少ない状況なので、現時点では様子見で良いと思います。ただし注目しておくべきでしょう

余裕があれば、「SaaS」では、先達であるSFA(営業支援)・CRM(顧客関係管理)のみ利用しておき、どんなものか知っておくことからはじめてみるのも一つの方法です。


もし、ご相談がありましたら、いつでもお声かけ下さい。

弊社としては、「SaaS」に力を注いでおりますので、多くのご相談に乗れると存じます

どうぞよろしくお願い申し上げます。


SaaSはASPを超えた/北原 佳郎
¥1,575
Amazon.co.jp

SaaSで激変するソフトウェア・ビジネス ~ソフトウェア業界を揺るがす破壊的イノベーション~/城田 真琴
¥1,575
Amazon.co.jp