「技術は差別化にならない」--エキサイト山村社長 - CNET Japan このエントリーを含むBuzzurlこのエントリーを含むBuzzurl

2004/11/26のかなり古い記事だが、参考になるのでメモのように書き置く。

「差別化」というテーマで書かれた記事だが、同感する部分も多かった。
どこの会社も、このテーマは常に課題であると思うが、弊社も「差別化」というテーマに現在必死で取り組んでいる。

10年先を見据え、弊社でしか出来ないものを構築するためのテーマで、弊社が生き残っていくためには避けて通れないテーマである。

経営者として、今後のビジョンを社員に示すのに、必ず入れなければならないテーマである。


記事の中で同感する部分を引用メモしておきたい。
技術よりもコンテンツこそがポータルサイトにとっては重要だと話す。技術革新の激しいインターネット業界において、技術はすぐに追いつかれるというのがその理由だ。
・ページビューが増えているということは在庫が増えている
・そもそも、技術はアドバンテージにならないと思っているんですよ。特許があれば話は違うかもしれませんが、技術は絶対に追いつかれる。特にネットの世界では数カ月のアドバンテージにしかなりませんから、技術で差別化を訴えるようなものにはあまり意味がないと思っているんです。それよりも使い勝手やコンテンツの中身で勝負していきます。

一番大切なのはブランドやユーザビリティ、それにオリジナリティです。当社が新しいコンテンツを作るときには、他がやっているものを作るなと言っています。読者がなぜエキサイトに来てくれるかといえば、エキサイト翻訳やエキサイトイズム、ウーマン・エキサイトなどがあるからです。特徴あるコンテンツというものは、人がついてきてくれます

・広告宣伝をかけなくても、差別化されたいいものを作ればヒットするんです

どこにもないものを一つずつ増やしていけば、エキサイトを訪れる理由ができる

・我々はブランドイメージのポジショニングをしっかり築いて、そこに合う人がついてくるようなものを作らないといけない。自分たちの味を出さないと、そのサイトに行く理由がないんです

メディアというのは世の中の流れを作る役割もある


また、収益構造もポータルといえども広告モデルだけでないところが参考になります。

・生き残ったところは広告収入以外のモデルを築いたところだけです

・売上に占める広告収入の割合は約50%です。

・今後はオンライン広告市場の伸びに合わせて広告事業も成長していくと思いますが、それ以上にコンテンツ課金による売上を増やすことで広告の比率を30%程度に抑える予定です。


まさに、経営を突き詰めると、「差別化」「独自性」「自社らしさ」「自分らしさ」「自社の役割」に尽きるのではないかと思う。

posted by Buzzurl[バザール]

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