月日はある時は嵐のように吹き荒れ、またある時は大河の流れのようにゆったりと時を刻んでいく。

 楽しかったことも、苦しかったことも昔のことを懐かしく、ゆったりとした気持ちで思い出を楽しむ歳になったようだ。

 

 今、夢中になっているのが、ナンプレとネット囲碁対局。

ナンプレの超難解問題は解法の技術不足と集中力と持続力の欠如で早々と降参撤退。

その下のレベルの難解問題で楽しんでいる。

 

ネット囲碁も20年ぶりに再開した。

これも集中力と持続力の不足で以前のアマ6段では負け続け、アマ4段かせいぜい5段の位置に定着。

それでもそれなりに楽しんではいる。

 

昔と違って、今はネットで全国の人と打てるのがいい。

別のネット囲碁では日本の他、韓国、中国、欧米の会員とも打てる。

たばこの煙害に苦しむこともない。

 

 それにしても、ここでも高齢化の波はここでも顕著。

たまに50代、60代の相手と当たることもあるが、ほとんど70歳から自分と同じ80歳代。 90歳代の会員も健在。

 

 先日、初めて学生さんと当った。

 うれしかった。ほんとにうれしかった。

 

私が囲碁を覚えたのは小学生の頃、父から教わった。

本格的に集中して研究したのは30歳代の初め頃。

東京の若手プロやプロを目指す若手の指導が人気の囲碁サロン。

仕事終わりの6時以降は5年間夢中になって指導を受け、研究に励んだ。

囲碁好きの上司数人と一緒だった。

常連客は皆20~40歳代。地元地域の囲碁会でも同じ30~40歳代が中心。

 

 懐かしい昭和のアナログ時代の思い出。

 

 今は以後サロンもその後はご無沙汰し、地元囲碁会の活動もないようだ。

 プロの世界のトップ棋士の名も知っている方は一人もいない。

 知っている棋士の方は亡くなったか、引退したか、最前線からは撤退か。

 

いつの間にか時代は移り、浦島太郎のような気分を味わっている。