ひと月前、就職活動解禁日のニュースで“初任給30万円”という、景気のいい話を目にしつつ、「最初から、職業人としてバリバリ仕事が出来る新人はどれほどいるだろうか」と思ったのと、「全社員が同じように給与が上がるわけでもないだろうに」とも思った。
給与がいいというのは、それなりに、たとえ、新人であっても、責任を持たされるいうことだろうと思う。
その「厳しさ」をあまり耳にすることがなく、今は最初から「にんじん」ばかりを強調するから、現場と理想とのギャップはより大きくなり、そして、今も昔も初任給の額は気にするのは変わらないけれど、キャリアアップのための転職は自分自身を高めるためのものだから、やむを得ないところはあるけれども、コロコロ職種を変えたりする意味の転職は「忍耐力がない」といったマイナスイメージに受け取られかねず、かえって自分の評価を下げてしまうのにと感じる。