追兎・北急JV 自動運転レイアウトを作る(21)終端架線柱を作ってみる | モデラー推理・SF作家米田淳一の公式サイト・なければ作ればいいじゃん

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 現在作っているレイアウトは、頭端駅と引上げ線があります。

 電化路線なのですから、架線があり、当然その終端は終端架線柱になります。

 ところが終端架線柱って、売ってないのね。

 という訳で、作ってみることにしました。



うちの固定レイアウトの終端架線柱です。他のがガタガタなのはネコが全部踏み潰して以来、私事的に修理できなかったのです。

これよりいい感じにしたいと思いました。

横梁を取り除いた架線柱を用意し、通常の架線柱と並べて架線のカテナリー線など上下2本の電線の位置を決めます。

その位置に穴を開けます。製品は成形の都合で成形跡がちょうど穴を開けたい位置にあって穴が開けにくいので、開ける前に少しアートナイフで削って穴を開けやすいように穴あけ位置の面を平らにします。


穴が開いたところです。穴は反対側まで貫通させておきます。でないと真鍮線を植えた時に抜けやすくて泣きます。真鍮線を通したら反対側は軽めに折っておくと工作しやすいです。

そして真鍮線に紙を巻きます、0.3ミリストレートの真鍮線に、コピー用紙を巻きます。
普通にやると全然巻けないので、紙に癖をつけます。
爪楊枝を芯にして巻き、他のもっと細いもので巻き、とドンドン細いもので巻きます。
そうすると0.3mm真鍮線にも巻けます。


巻き癖がついたらゴム系接着剤(Gクリアとか)を付けて接着して巻きます。
このとき、2段に段差がつくようにするのがツボです。
長くまいて、その上にさらに短く巻くのですが、
だらっと長く巻くのはシンドいので、見えるところだけまいても大丈夫です。
長いところと短いところが重なってれば見た目としては問題無いです。


そして架線柱の穴にこの紙巻き真鍮線に接着剤を付けて通します。
通した後、反対側を少し折っておきます。でないとポロポロ抜けて泣きます。

真鍮線は長めに余らせておいて、適切なところで切ります。
根性で架線を張ってしまう覚悟でもいいのですが、模型を運転するときにメンテナンス上むちゃくちゃ邪魔になるので、省略します。



 塗装前にベースに両面テープを付けて、設置位置に立ててみます。なにげに気づいたので工作用紙の切れ端ですこしディテールを付けました。

 本当なら終端架線柱は架線の下から末広がりになっていますが、今のところそこまでは作るアイディアがないので、ここまでで一旦保留にします。

 なんか、なにもない方がいいのか、あったほうがいいのかという感じですが、更に研究していくということで。



 ちなみに本物の写真を。本物もベースがあるのね。




 うぐぐ。0.3mmだとオーバースケールだよね。あと、ちょっとオーバーに作っちゃったかな。

 まあ、あとは気分次第で碍子とか吊り下げ線を追加していけば楽しいかも。(今記事書いててこの写真見て吊り下げ線に気づいた)

 あと、吊り下げはさらに下に続いていることが判明。


 ディテールが増えると少しずつ楽しくなるのがこの種の工作。

 そのためにも取材と資料写真は大事なのです。