入院お見舞い日記(7)明日、嫁が入院から帰ってくる。 | モデラー推理・SF作家米田淳一の公式サイト・なければ作ればいいじゃん

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 既報のとおり、嫁が糖尿の教育入院中であったのだが、明日退院することが決定していた。



 つまり今日は入院最後の日。



 いつものように仕事して、昼に嫁とスカイプして、ちょっと電話して。



 そして。

 突然私がウツになる。

 嫁の不在で散らかった部屋、どんどん届いた荷物、そしてつくっていた趣味の工作のいまいちさ、そして勤めの仕事の懸案。

 それが溜まって、小学生の夏休みの8月31日の状態。


 小学生なら7月後ろから8月30日までの楽しい夏休みとトレードオフだけど、

 今自分にあるのは、山ほどの宿題だけ。


 苦手な片付けとか、そんなのが山ほど。

 退院した嫁が大変だろうな、と思って、きゅう、と追い詰まる。

 嫁に心配をかけるのも嫌だけど、負担をかけるのもいや。

 思えば、嫁が糖尿になったのも、私が原因ではないだろうかとスパイラル降下開始。

 嫁は「一緒に片付けよう」と言ってくれるけど、本当に申し訳ない。

 昼までは元気で、工作なんかやっていたのだけれど。

 E655Y編成のヘッド・テールのコンビネーションランプをつくろうとしていたのだけど、

 それもぜんぜん本物と違うとダメ出しの嵐。

 ほんと、レ・ミゼラブルの夜にやってくる絶望の虎が来た感じ。

 最近こんな事が多い。どうにも。

 ただ、頓服ではなく早めに就寝の薬を飲めば、だいたい解決する。

 ぐるぐる考えても仕方が無い。手を動かそう。それしかないのだ。





 ただ、糖尿について。

 よく「付き合っていく病気」ということを言うし、しばしば繰り返されるが、

 本当に、お付き合いなんかしたくない病気である。正直。

 服薬と注射を強いられる嫁を見ていて、付き合う病気だなんて、とても言えない。

 増して食事制限を考えると、あまりの不条理さに絶望しかない。それを嫁に言うなんて、私にはできない。


 もちろん願いは根治である。付き合うなんて甘いことではなく、完全に克服する治療法を願っている。

 そこで、それに向かって今研究が次々と進んでいる。リラグルチドなどの新薬も出てきたし、他にもさまざまなアプローチがある。

 その根治に向けたアプローチに期待しつつ、現状の食事や生活習慣の工夫を続けるのは、決して出口のないトンネルではない。

 そう生きて行くことが大事だと思った。

 工夫もなく文句垂れて無理して悪化の一途をたどるのは愚かだ。その点で、工夫の可能性が見えた教育入院であった。

 実りは大きいと言えると思う。糖尿をしょんぼりな生活と脅すTV番組もあったが、それは受け止め方の問題。

 もう十分大食いの楽しみも楽しんだので、これからは適量の食事を、しみじみと味覚として味わって食べる生活で十分楽しいと思う。

 嫁も糖尿メニューを研究しているようだし、私もそれを目下一番近い人間として、手伝おうと思う。



 ちなみに調べて解ったのが9月末にリグラルチド使用で死亡例が2例あったという。

 ちょうどリグラルチドをやめるちょっと前だ。

 ぞっとした。

 効く人には福音だが、効かないあるいは悪化させることもあるのが薬というもの。

 とはいえ。

 まだ嫁のこの世との縁は、切れていないようだ。よかった。


 そしてそのいまいちな工作。E655のコンビネーションランプ。


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IMG_1020 posted by (C)YONEDEN


 ぜんぜんうまくいっていない。もっと工夫せねば。

 各自研究工夫のこと。


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