忘れえぬ少女歌劇 | モデラー推理・SF作家米田淳一の公式サイト・なければ作ればいいじゃん

モデラー推理・SF作家米田淳一の公式サイト・なければ作ればいいじゃん

流浪のプログレSF小説家・米田淳一の公式ブログ


 
 偶然iPhoneOSのアップデート(4.0.2)でitunesを見ていて発見。

宙組大劇場 (’98)「エリザベート」 ACT-2 /宝塚歌劇団
¥1,500
iTunes

※モバイル非対応


宙組(98)「エリザベート」主題歌CD - EP /宝塚歌劇団
¥600
iTunes

※モバイル非対応


宙組 パレード・コレクション - EP /宝塚歌劇団 宙組
¥600
iTunes

※モバイル非対応




 いつの間にかItunesストアに入っていた。
 姿月あさとトップ、2番手和央ようか、3番手湖月わたる、娘役花總まりと壮絶なほどの豪華メンバーだった頃の宙組。

 あのころは価値もよくわからないのに見ていたような気がする。いや、あの時でも空前絶後のキャストと思っていた。

 だが、今になってさらにその思いを強くする。本当にすごかった。

 姿月あさとの歌は凄絶だった。ボリュームがありながら音程が狂わない。稀代のトップだった。

 東京ではあの頃1000days劇場で行われていた公演だった。オープニングのすみれの花のオルゴールはよかったが、東京宝塚劇場の改築のための仮設劇場だったその分壁が薄くて、近くの有楽町駅の音が聞こえると不評もあった。また椅子も狭かった。
 でも、歌劇の素晴らしさで全てオッケーだった。

 itunesストアにはGRORIUSも入っていてまた涙。「栄光の瞬間」とか、いい曲ばかり。

 あれから12年。1000days劇場の建物は電器店になった。東京宝塚劇場ができて、宝塚は新たな時代を迎えた。

 入り口でチケットを切ってもらって迎えるのは自動ピアノと赤じゅうたんの大階段。観劇の人々の気持ちの伝わってくる華やかな大劇場。

 逸翁の目指した「鉄道が切り開き、鉄道でつながる文化と生活」という夢はかなったけれど、今またそれを再構築していくべき時代がきているのだろう。逸翁の言葉を思い返しながら、その夢が作った西の私鉄ネットワークの隆盛と、関東にまで波及したその夢の現代的解釈を考えてみたくなる。

 これからのまちづくり・むらづくりには、そういう大きなポリシーと、細心の配慮がいる。

 「地方の時代」が単に「おねだり合戦」にならないようにするためにも、日本人は逸翁の精神を回顧する必要があるのではないか、と思う。
 

blogram投票ボタン
いつもクリックありがとうございます。励みになります。