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 麻生ローゼン閣下の総理就任でなにが変わるか。

 今日2度目の更新です。
 自民党麻生総裁誕生について。

 麻生閣下が本命だったし、その通りの結果ではある。
 けれど、自民党をぶっ壊すと叫んだ小泉元総理の宣言が、今になってはっきりと見えてくる。

 政治家は職業的に嫉妬する人々である。決まったことには従うまでも、内心は定かではない。
 だから、政界再編はまだ変化の途上にある。
 そこで麻生総裁は必死になって選挙対策をするだろうし、対する民主党小沢も必死だ。
 いずれ総選挙となるのだが、結局国民自身が自民党に説教をしながら5分延長みたいな甘えている状態で、自民党でもよくならないだろうし、民主になればさらに悲惨な目にあうのは明白である。
 でも、確実に自民党内の勢力の分解が見えているので、いずれ自民党は明示的ではないけどしっかりとぶっ壊れているのだ。

 どっちにしろ、本当の日本の問題は、国民一人一人が無力感を持っているところにある。ウツ的なのである。なにをやっても無駄、の空気がある。

 だからこそ、共助を中心として行政と市民の間で互いを補い合う運動は必要だし、事実それは動き始めている。
 もう行政にクレーム入れるだけではだめなのだ。自分のできる範囲で、緩やかな郷土愛をもとにした集まりを作り、行政と市民の間に立つ生き方を、とくに30歳代の人間はすべきだと思う。
 金さえあればいい、というのは、金がなければ何もできないにつながる。
 やはり、志がいるのだ。
 
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天体戦士サンレッド 7 (ヤングガンガンコミックス)/くぼた まこと
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 その点で、秋田のネイガーにせよ、神奈川のサンレッドにせよ、地域密着の活動が効果的だなと思う。
 たとえばウチからそう遠くない海老名の「泉橋酒造」は酒造用のお米を自給している。


ようこそ泉橋酒造(株)HPへ
http://www5b.biglobe.ne.jp/~izmibasi/new/syuyuukan/syuyuukanp01.htm


 当然例の事故米事件とはまったく一線を画している。全く影響なしである。すばらしいのである。
 蔵の人々をふくめて、田植えから草取り、刈り入れまでも自分たちでやっている。都市に近いのに、農業と酒造をやって、魅力的な酒を出荷している。
 それは結局、経営層から現場まで、心を一つにして、単に時間の切り売りではない仕事をしている姿であろう。私はいつもそばの道路を通りながら、すごいなあと思っている。

 もちろんすべてをそうするのは無理としても、せめて若者、20~30代のやる気を笑わず、その上の50代・70代の人も、みなやる気を出して、工夫するように組織を作っていくことは必要だと思う。

 建築もアートも、人の生活から完全に遊離してしまってはいずれ行き詰まる。
 かといって皆が農林水産業はできない。特に一般で誤解があるが、農林水産業はものすごいストレスのかかる仕事である。都会で感じるストレスは相手が人間だが、農林水産業は相手が自然である。むき出しの自然である。板子一枚下は地獄というピンチは茅ヶ崎でも時折あるらしいし、田畑は風水害。
 田舎暮らしなどと宣伝していても、みなストレスはどの社会でも変わらない。ストレス病のほとんどはバリ島でも普通に罹患する。

 いろいろと社会不安などというが、果たしてこれまでの時代で安心できた社会などあったのか。過去は戯画的に脚色されているから昔はよかったになるだけにすぎない。
 抜け出す道は、唯一、自分を変えることだ。
 自分が変われば社会も変わる。それは絶対あることなのだ。
 
 麻生さんでもなにも変わらない、としたり顔で言う人がいる。
 じゃああなたは、それを変えられるんですか?
 自分自身を変えられますか?
 自分すら変えられないのに、社会が変わりますか?
 麻生さんにしろ社会に存在するすべてのプロは、あなたと全く違うんですか?
 
 確かに個人の資質という条件はある。
 
 でも、自分の資質を理解できない人間に、他人の資質がわかるはずもない。
 あなたとは違うんです、というのは、そういうところかもしれない。
 総理大臣は、突然スーパーマンになるわけではない。
 長い経験と、信頼できるスタッフ、そしてその信頼のキャッチボールが国民と交わされて、ようやく総理として機能するのだ。
 
 あの人たちはプロだから、って言うかもしれないけど、あなたは自分の一票をなんだと思っているんですかと問いたい。
 我々素人である選挙民が選んだのが、この結果なのだ。
 政治家に政治責任を求めるなら、我々国民には投票責任がある。
 今の政治を選んだのは、我々である。投票にいかないというのは、抗議でも何でもなく、単なる白紙委任である。
 
 そして経済は人であり、金ではない。金は人の資質の一部的な指標である。
 本来人が支え合い、競い合う中で、大きな経済の動きが起きていく。
 それはフロリダのチョウのように、すこしずつ、しかし着実に波及していくものだ。
 
 その小さくても自分を変え、進化させ、技を磨くことで、世の中は変わる。
 希望とは、その程度のものしかないのだが、でも私には十分に思う。
 
 理想の総理は存在しない。特に現状の内閣制度では総理職は人材の墓場である。
 
 唯一そのなかで、夢がもてたのは、84年ゴジラの小林圭樹さんと、CHANGE!の木村拓哉だけである。

 理想の総理は、フィクションの中にしか存在しない。
 何でもかんでもやってくれる総理なんて、現実にそれを要求するなら、世界征服は可能かと同じ論点に行き着いてしまうのだ。

「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書 61)/岡田 斗司夫
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 理想ではなく、次善の総理であっても、国民皆が自らの仕事に誇りと変えていく決意を決すれば、結果理想の総理、理想の国が、少しずつできあがっていくと思う。


CHANGE チェンジ/脚本:福田 靖
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 木村拓哉の総理、案外面白かったです。本当に平成の裕次郎は木村拓哉だと思わされる。
 最終回の演説は長すぎたけど、でも、もし木村拓哉が現実にあの通りの能力でできるなら、すごいと思う。

 世代交代にもなるので、昔の細川総理の時よりも、フィーバー確実。

 だいたいにおいて、仕事師内閣なんて、発想が古いのである。
 結局は癒着している連中が幅を利かせるだけではないか。
 役所の言いたいことを代弁するだけの伝声管閣僚など金の無駄である。

 だったら、せめてまじめに取り組んでくれる木村拓哉の総理のほうがいい。


 というか、石破さんがなぜ立候補したのか。空気が読めないにもほどがあると思うのだが。