
麺王 「世の中、正月だってのに、何か俺にもめでたい話は無いものかねぇ・・・」
「野党に襲われてる大富豪の娘を助けるとか」
「庭から石油が出るとか」
「野生のバニーガールとか・・・」
麺王 「ん? あれは!?」

ハン 「よう! 麺王じゃないか!」
「久しぶりだな」
麺王 「あ、あんたは、性のカリスマとまで言われた羅将ハン!」
ハン 「ずいぶん冴えないツラして、どうした?」
「股間のバナナが枯れてしまったか?」

麺王 「フッ、舐めてもらっては困るな」
「我がバナナをもってすれば、コンクリに釘を打つことすら容易いわ!」
ハン 「ほう、それは良いことを聞いた」
「うぬを男と見込んで頼みがあるのだが」
麺王 「うむ、ハン殿にそうまで言われては断れぬな」
ハン 「実はな、オレの女が勤めてるクラブのママがな」
「活きのイイ男を探しておってな」
「どうかね?」

麺王 「どうかね?って」
「俺にその御婦人の相手をしろと?」

ハン 「ああ、その自慢のバナナで串刺しにしてやってくれ!」
麺王 「いや、しかし、いくら俺でも誰でも良いわけでは・・・」
ハン 「聞く所によると、若い頃は矢田亜希子に似ていたそうだぞ」

麺王 「マジかっ!!」
いやいや、ちょっと待てよ・・・
世の中そんなに甘くはないぞ。
和田アキ子の間違いなんじゃないのか?
だいたい、そんなイイ女なら、
このオッサンが他人に譲るはずがないだろう・・・
このオッサンが他人に譲るはずがないだろう・・・
いや、しかし、自分の女が勤めてる店でママに手を出すわけにもいくまいて。

ハン 「ん?どうした?」
「こんなオイシイ話はそうそう無いぞ」
「まあ、オレからのお年玉とでも思ってくれ!」
麺王 「うむ、俺も男だ」
「その話、ありがたくお引き受けしよう!」
ハン 「では、後で場所と時間を連絡するから、しっかり溜めておけよ!」

麺王 「ふむ、この店か・・・」
「波動砲エネルギー充填120%!」
「今なら6連射ぐらいは余裕だな」
「よし、行ってみるか!」
ピンポ~ン!

ママ 「あら、早かったわね~」

麺王 「・・・・・」
「え、NHKの受信料を頂きに参りました・・・・」
ママ 「は? なにそれ?」
「うちはテレビなんか無いわよ」
麺王 「で、ですよねぇ」
「し、失礼しま~す」

麺王 「おのれ、羅将ハン! 生かしておかぬ!」