麺王 vs オレオレ詐欺 | よねブロ

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ヤフブロからの引越しです。

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プルルルルル~












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麺王 「ん? 電話か」

   「知らん番号だな、誰だ?」










ガチャ





麺王 「もしもし!」





電話 「あ、親父? 俺だけど」






麺王 「ん? 誰だ貴様?」






電話 「何言ってんだよ、息子の声もわかんないの?」







麺王 「息子? 俺にとって息子と言ったらルーニーぐらい・・・」






電話 「そう!そう! ルーニー!ルーニーだよ!」







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麺王 「え? マジで? おまえ、いつの間に携帯なんか持ったんだ?」

   「ていうか、日本語話せたのか?」











電話 「えっ? あ、まあ・・・」

   「そんな事より、大変なんだよ!」

   「事故っちゃって、急ぎでお金がいるんだけど・・・」









麺王 「ほう、それで身体の方は大丈夫なのか?」








電話 「おれはピンピンしてるんだけど、相手がそのスジの人で・・・」









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麺王 「よし、まかせろ!」

   「まずはパスポートを用意しろ」









電話 「持ってるけど、なんで?」








麺王 「フィリピンにうちの組織の病院があるから」

   「そこで、腎臓1個と肝臓半分取ってこい」







電話 「えぇ!?」








麺王 「あと、手数料として5割もらうからな」








電話 「ちょっと、あんた、何言ってるの?」











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麺王 「グダグダ言うな、もう決定だ!」

   「逃げられると思うなよ」

   「必ず探し出すから」











電話 「出来るわけないだろ、そんなこと!」










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麺王 「てめぇ、バックレたら親兄弟にも追い込みかけるからな!」







ガチャ



麺王  「フハハハハ!」














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ユリア 「おい! いい歳してVシネごっこか?」











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麺王  「いや、オレオレ詐欺がかかってきたから、
     オラオラ詐欺で反撃してやったわ!」











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ユリア 「気の毒に・・・ノルマもあるだろうに」











麺王  「え? ちょっと待って!なんで詐欺の味方?」








ユリア 「だって、日に200件とか電話するんだぞ」

    「ブラックなんてもんじゃないわよ」

    「あんたの玩具にされてる暇なんてないのよ」









麺王  「いやでも、犯罪だよね・・・」









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ユリア 「確かにそうだが、詐欺なんてのは騙される方がバカなのよ!」









麺王  「それ、誰もが思ってるけど、言っちゃいけないやつなんじゃ・・・」








ユリア 「牛肉とか金塊に出資するやつもそう!」

    「てめぇが欲を掻いた結果だろ!」







麺王  「まあな、だいたい儲け話をわざわざ他人に教えるわけないからな」







ユリア 「そうよ!」

    「なのに、コツコツ貯めた老後の資金が・・・とか
     被害者ヅラしてんじゃないわよ!」
 

    「コツコツやってきた人間が、訳わからん儲け話に乗るかっての!」









麺王  「なんか、今日はやけに手厳しいな」

    「まるで自分が詐欺師でもやってたようだな」











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ユリア 「フフ、どうかしらね」

    「あたしはバレるようなミスはしないからね」

    「騙しのコツは嘘の中に時おり真実を混ぜることよ」











麺王  「ぬうぅ、恐ろしい女よ」

    「よもや、この俺をも騙してたりするんじゃ・・・」









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ユリア 「ところで、あんたの好きなどん兵衛の鴨蕎麦、できたわよ」










麺王  「クンクン、とりあえずアーモンド臭はしないようだ」









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ユリア 「心配しなくても、シアン化合物は入れてないわよ」










    
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麺王  「え!?・・・・」