
ユリア 「あら? 今日は炒飯?」
麺王 「ああ、チャーシューの端っこと、
漬けダレを隠し味にして作ろうと思ってな」
漬けダレを隠し味にして作ろうと思ってな」

ユリア 「これも食べるの?」

麺王 「当然だ」
「炒飯にはラーメンが付き物だろ」
「これは常識だ」
ユリア 「デブによる、デブの為の常識ね」

麺王 「よし、炒飯セットの完成だ!」
ユリア 「ちょっと、これ多くない?」
麺王 「うむ、我ながら、ちょっと多かったかな」
「やはり、この炒飯、五香粉の風味のチャーシューと
刻んだメンマがいい味を出してるぞ」
刻んだメンマがいい味を出してるぞ」
ユリア 「このラーメンも、あっさりしてるけど、和風の出汁がしっかり効いてるわ」

麺王 「ああ、炒飯とラーメンスープのコンビは絶妙だな」
「交互に食べてると、箸が・・・いや、先割れスプーンが止まらぬ」
ユリア 「言い直さなくても良いんだけど・・・」
「て言うか、そのスプーンでサラダは無理があるわよ」

麺王 「だが、ここで箸を使ったら、先割れスプーンの立場がないだろ」
「ここは、意地を通すのが漢というものだ!」
ユリア 「先割れスプーンでカイワレ大根と格闘するのが漢なの?」
「3歳児にしか見えないわ」
麺王 「フッ、母性でもくすぐられおったか?」

ユリア 「そうね、初めて、虐待してる母親の気持ちを垣間見た気がしたわ」

麺王 「あ、いつの間にか、つい、全部食べてしまった」

ユリア 「やっぱり、このデカい3歳児はしつけが必要なようね」