
麺王 「今日はキムチ味玉と新チャーシューを味わうため、ご飯にしよう」
ユリア 「ラーメンは食べないのね」
「麺王のくせに」
麺王 「そういう細かいことを気にするんじゃない!」
ユリア 「気にしてないわよ」
「誰かに突っ込まれたら面倒だから、先に言っておいただけ」

麺王 「よし、こんなもんだろ」
ユリア 「おい、ちょっと待て!」
「何か、ラーメン丼があるけど?」
麺王 「ああ、スープだ」
ユリア 「ワンタンじゃないの!」
「ラーメン、食べないって言ったのに」
麺王 「いかにも! ワンタンとラーメンは別物だろ」
「一応、ワンタンは半分にしたけど」
ユリア 「ふ~ん、そういう事ね」

麺王 「それより、このチャーシュー、予想以上に良い出来だぞ」
ユリア 「ほんと、かなりホンモノっぽい味になったわね」

麺王 「こいつの前では、昨日までのチャーシューなど、ただの煮豚」
「いや、ただのブタだ!」
ユリア 「なんか、悪口みたいに聞こえるけど・・・」
「それにしても、ちょっとした香辛料でずいぶん変わるものね」
麺王 「さすがは中国4千年の技だな」
ユリア 「あんた、中国、嫌いなんじゃないの?」

麺王 「国は嫌いだけど、中華料理と麻雀とチャイナドレスは好きだ」
ユリア 「・・・・・・」
「キムチ味玉はどうかしら?」

麺王 「2日間漬けても、あまり色が付いてないな」
ユリア 「でも、味は黄身まで染みてるわよ」
麺王 「不思議と、なぜかいつもより甘味があるな」
ユリア 「キムチの酵母の甘さかな?」
麺王 「これは、ラーメンに入れずに、そのまま食べて正解だったな」
「ご飯には抜群に合うぞ」
ユリア 「あんた、韓国も嫌いだろ?」

麺王 「キムチとユッケ、それと石焼きビビンバは別だ!」

ユリア 「焼肉屋かっ!」