
ユリア 「今日も温かいけど、何にする?」

麺王 「今日は、賞味期限が来てるからコレだ」
ユリア 「tabetaって、あまり聞いたことないメーカーね」

麺王 「でも、この仕様って、どう見ても藤原製麺じゃないか?」
ユリア 「北海道だし、間違いないわ、コレ」

麺王 「ワカメとカニカマで海鮮仕立てにしてみました」
ユリア 「バターが乗ってるわね」
麺王 「味はバターで決まります」
ユリア 「そんなこと言ったら、メーカーの立場は・・・」
麺王 「うむ、さすがは藤原製麺、安定の美味しさだ」
ユリア 「ホタテの香りも嫌味がなくて、いい塩梅ね」
麺王 「それにしても、藤原製麺、恐るべし」
「人知れず、暗躍しておるわ」
ユリア 「手広く商売してるって言いなさいよ」

ユリア 「ねえ、火事って怖いわね」
麺王 「ああ、この時期だと、さらに気の毒だな」
ユリア 「命だけでも助かったのは不幸中の幸いだけど・・・」
麺王 「公的機関には最大限、復興を助けて欲しいものだな」

ユリア 「当然よ、そのための税金でしょ!」
「クソ虫どもを太らせるために税金払ってるわけじゃないからな」
麺王 「だが、現実は上手くいかぬものだ」
「東北や熊本の復興もなかなか進んでおらぬらしい」
ユリア 「え?なんでよ、熊本地震なんて、もう半年以上前でしょ?」

麺王 「それがな・・・」
「熊本の復旧工事の多くは、入札が不成立なのだ」
ユリア 「どういうこと?」
麺王 「つまり、予算が低いんだろ」
「隣県の業者が出向いて工事をすると赤になるということじゃないか?」
ユリア 「じゃあ、地元の業者だけでギリギリの予算でやってるから、
全然回ってないってことなのね」
全然回ってないってことなのね」
麺王 「ああ、せめて、復旧工事ぐらいは割増賃金で
急ぎでやっても良いと思うけどな」
急ぎでやっても良いと思うけどな」
「いまだに、主要道路でさえデコボコのままだ」
ユリア 「社会保障費に圧迫されて、国も厳しいのは分かるけど・・・」

麺王 「そこへ来て、五輪に1兆8000億だ?」
「足りないから、国も負担しろだと?」
ユリア 「寝言は寝て言え!って感じね」
麺王 「ああ、永久に眠って頂きたいな、あのジジイ」
ユリア 「国が負担するってことは、北海道から沖縄まで、
すべての国民が負担するってことよね」
すべての国民が負担するってことよね」

麺王 「それも、今ある設備じゃ不満だとか、贅沢ばっかり言いやがって」
「ゴタクは熊本の道路を平らにしてから言え!」
「って、熊本県民は思ってるぞ」

ユリア 「もう、なんか東京オリンピックって聞くのもウンザリなんだけど」
麺王 「あの顔ぶれがまたウンザリだな」
ユリア 「やっぱり、イベント事は人の家でやるもんだな」
麺王 「それも、金持ちの家な」