
麺王 「今日はこれでも食べるか」

ユリア 「あれ? この店って、前に冷やし中華があったわね」

麺王 「うむ、麺は同じやつのようだな」
ユリア 「まあ、そりゃ同じ店だから、それは使い回しとは言わないでしょ」
麺王 「オーソドックスなスッキリした醤油味だな」

ユリア 「やっぱり、喜多方ラーメンはこの幅広麺が特徴ね」
麺王 「ツルッとした喉越しは、うどんに通じるものがあるな」

ユリア 「天皇陛下の生前退位って、なかなか進まないわね」

麺王 「くだらん話だな」
「爺さんが、しんどいから引退したいって言ってるだけのことだろ」
「お疲れ様でした~で終わりだ!」
ユリア 「その辺の爺さんと一緒にするなよ!」
麺王 「何が違うんだ?」
「どう見たって、もう楽していい歳だろ」
「だいたい、この国は天皇に関してナーバス過ぎるぞ」
ユリア 「いろいろ難しい事情があるのよ」
「皇室典範にないことは簡単に決められないんだから」
麺王 「法律なんて、時代に即して変えたらいいじゃないか」
ユリア 「だから、有識者とかを集めて話し合ってるんでしょ」
麺王 「なにが有識者だ」
「自分の意見を主張してるだけで、話し合いになってないじゃないか」
ユリア 「まあね」
「時間稼ぎしてるうちに寿命が来るのを狙ってるようにすら思えるわ」

麺王 「知的なバカは物事を複雑にするだけだからな」
ユリア 「それはまた、随分上から目線なお言葉ね」
「おまえ、何様!って言われるぞ」
麺王 「勘違いするな」
「俺の言葉ではない」
「アインシュタイン様のお言葉だ」
ユリア 「そ、そうなの?」
「それじゃ、誰も言い返せないわね」

麺王 「全くだ」
「有識者だか何だか知らんが、ゴタクはいいから、
1人の人間としての幸福を少しは考えて欲しいものだ」
1人の人間としての幸福を少しは考えて欲しいものだ」

ユリア 「そうね」
「今まで、国の為に生きてきたんだから、老後ぐらい
自分の好きなように生きて欲しいわね」
自分の好きなように生きて欲しいわね」