
麺王 「今日のフュージョンは、このコンビだ」

ユリア 「ロングセラーのサッポロ味噌と、どんな具とも合う実力派のちゃんぽんね」
麺王 「ああ、役者で言うと、三國連太郎と西田敏行のコンビかな」
ユリア 「大きく出たな!」
「外れは許されないわよ、これ」

麺王 「脇役も栄養価の高い野菜で固めてやろう」

ユリア 「仕上げのラー油は谷啓あたりだな」
麺王 「こ、これは・・・」
「実に奥深い味わい」
「味噌もちゃんぽんも、どちらもしっかり生きておる」
ユリア 「驚いたわね」
「味噌と、ちゃんぽん、どちらもお互いの良さを引き出してるわ」
麺王 「どこかの刑事ドラマと違って、
このコンビはひとつの完成形と言っていいな」
このコンビはひとつの完成形と言っていいな」
ユリア 「あれなぁ、毎回悪くはないけど、なんか最近微妙よね」
麺王 「花の里の元女将を犯人役で出したらウケるぞ」
「麻薬常習者とかで」
ユリア 「間違いなく最終回になっちゃうけどな」

ユリア 「このところ、漢字が思い出せなくて困るわ」
麺王 「パソコンに慣れて、すっかり字を書く事が減ったからなぁ」
ユリア 「アドレスなんかも携帯に打つから、昔みたいに手帳に書かないもんね」
麺王 「ああ、メモするにしても、携帯で写真を撮る方が簡単だしな」
ユリア 「でも、PCや携帯のメモリーが消えたら大変でしょうね」
麺王 「バックアップしなきゃとは思うんだけどな」
ユリア 「なんか、便利にはなってるけど、完全に頼り切るのも問題があるわね」

麺王 「役に立つ物が増えると、役に立たない者も増える
って、どこかの賢い人が言ってたな」
ユリア 「そりゃ、機械なんて、人が楽をするための道具だからね」
麺王 「その機械が、いつも使えるとは限らんからな」
「会社の車がMTしか無かったら、AT限定免許の社員は役に立たんだろ」
ユリア 「いつの時代よ、それ」
麺王 「じゃあ、カーナビでいいよ」
「ナビ付いてない車で、自分で地図見て行けって言われたらどうする?」
ユリア 「普段、カーナビに頼ってたら、ちょっと戸惑うかもね」
麺王 「昔は、あらかじめ地図を覚えて、道路標識を頼りに走ったもんだ」
ユリア 「あんた、今もだろ!」
「ナビの設定の仕方とか知らないから」
麺王 「やれば出来るけど、機械にアレコレ言われるのが嫌なだけだ」

ユリア 「そういや、前に声優の声のナビとかなかった?」
「確か、日高のり子とか・・・」

麺王 「ま、マジか!?」
「スピード出し過ぎてたら、焦らないでぇ~、もっとゆっくりよ~とか」
「いいわぁ~、その調子よ~とか言ってくれるのか!」
ユリア 「言わんだろ!」
「そもそも、それ、道案内になってないし」

麺王 「できれば、沢城みゆきが良いな」
「今の不二子ちゃんの!」

ユリア 「まだ、言ってんのか!」
「やっぱり、機械はアホを、よりアホにするようね」