
麺王 「今日はこれを食べてみよう」

ユリア 「え、また坦々麺」
麺王 「ああ、昨日の坦々蕎麦の記憶があるうちに比べてみたいからな」

ユリア 「うん? ミンチじゃなくて鶏肉?」
麺王 「ああ、やはり、大人の男は胸肉だ!」
ユリア 「どうせまた、フトモモよりオッパイが良いとか言いたいんだろ?」
麺王 「いや、それもそうだが、高タンパク低脂肪の胸肉こそ
中年男性には相応しいと言いたかったんだけど・・・」
中年男性には相応しいと言いたかったんだけど・・・」
ユリア 「そ、それにしても、いかにもマルちゃん正麺って味ね」
麺王 「普通に美味しいんだけど、記憶に残らないという・・・」
「スープだけなら、昨日のどん兵衛の方がパンチがあって美味いな」
ユリア 「まあ、パンチは弱いけど、嫌味が無いのは良い事よ」

麺王 「ところで、最近、アメリカのレーザー天文台が重力波の観測に成功してな」
ユリア 「???」
麺王 「近いうちにビッグバンの観測も夢ではないらしい」

ユリア 「えっと・・・」
「ビッグバンって大昔のことじゃないのか?」
麺王 「ああ、178億年前と言われておる」
ユリア 「何で、そんな昔の事が観測できるの?」
麺王 「そりゃ、地球から178億光年の彼方だからだ」
「例えば、今、空に光ってる太陽は8分前に太陽から出た光だ」
ユリア 「地球と太陽の距離は光速で8分かかるってこと?」
麺王 「ああ、つまり8分過去の事象を観測してるわけだ」
「それが178億年になっただけどことだな」
ユリア 「重力波ってのも光速ってことね」
麺王 「うむ、これで光学では観測できなかった
ブラックホールとかが観測できるのだ」
ブラックホールとかが観測できるのだ」
ユリア 「で、レーザー天文台ってのは?」
麺王 「ああ、3方向からレーザーを照射しておいて、、
わずかな重力波でも生じる交点のズレを観測するらしい」
わずかな重力波でも生じる交点のズレを観測するらしい」
ユリア 「なんか、莫大なお金がかかってそうね」

麺王 「ああ、巨額な金と人類の英知の結晶だ!」
ユリア 「ふ~ん、それで、宇宙とか観測してどうするの?」
麺王 「いろいろと応用できる発見があるんだよ、多分」
「それに、知らないことを知りたいというのは、人としての本能だ」
ユリア 「悪いんだけど、その知識と金をもっと役に立つことに使って欲しいわ」

麺王 「フッ、このロマンが女には分からぬらしいな」

ユリア 「なめてんの?」
「ビッグバンなんかより地震でも研究しろって言ってんのよ!」
「天を見上げる前に、テメェの足元固めろや! 人類!」

麺王 「そ、そうですね・・・」