
麺王 「今日は、これを食べてみようじゃないか」

ユリア 「島唐がらし味噌ラーメン?」
麺王 「なんでも、麺に島唐がらしが練り込んであるようだ」

ユリア 「へぇ、八丈島のメーカーなのね」

麺王 「蕎麦みたいな色の独特の麺だな」
ユリア 「スープは赤だしのような、甘みのない味噌ね」
麺王 「この麺、食感も蕎麦のような歯ごたえだな」
「ちょっと、ピリッとして、なかなか美味い」
ユリア 「また食べたいって思うけど、普通の店では売ってないのよね・・・」

麺王 「なあ、エロ短歌って知ってる?」
ユリア 「え? 月曜からいきなり下ネタ?」
麺王 「まあ、シモには違いないが、これが、なかなか奥が深いのだ」
ユリア 「例えば?」

麺王 「桜花 腰震わせて 絶頂の ぬぐいしつゆの 散りし侘しさ」
ユリア 「なんか、遠回しなのかストレートなのか、よく分からないんだけど・・・」
麺王 「これは男性目線だからな」
「ことの後の、あの独特の虚しさみたいなのまで伝わって来る見事な歌だ」

ユリア 「虚しさって、俗に言う賢者タイムってやつ?」
麺王 「まあ、そういう言い方もあるが、なんか趣きが足りない言葉だな」
ユリア 「桜花とか、つゆとか、比喩表現が逆に卑猥な感じがするわ」
麺王 「もっとストレートなのもあるぞ」
ユリア 「放送禁止用語はダメよ!」

麺王 「抱きしめて 這わせて噛んでこじあけて つかんで裂いて 突いて殺して」
ユリア 「官能小説か?」
麺王 「なんか凄くない?」
「単なる動詞の羅列なのに
あぁ~!、とか、いぃ~!とか言われるよりグッと来る」
あぁ~!、とか、いぃ~!とか言われるよりグッと来る」
ユリア 「でも、ここまで言われたら、ちょっと引かないか?」
麺王 「人によるだろ」
「小娘には言えないし、言っても似合わん」
ユリア 「アラフォーぐらいかな?」

麺王 「ああ、井川遥とかが良いな」
ユリア 「お前の希望だろ! それ!」
「でも、短歌って、文字の羅列に過ぎないのにインパクトあるわね」
麺王 「言葉は言霊って言うぐらいだからな」
「単純ゆえ、膨大なイメージを引き出す力があるんだろうな」
「単純ゆえ、膨大なイメージを引き出す力があるんだろうな」
ユリア 「それにしても、あんたのエロも、留まる所を知らないわね」

麺王 「何を言う!」
「俺なんか、まだまだ未熟!」
「こんな、凄い短歌をサラッと言えるようになりたいものだ」
ユリア 「向上心は立派だけど、できればもっと他の方で頑張って欲しいわね」
麺王 「他って?」
「実戦?」

ユリア 「裂いて、突いて、殺すわよ!」