
麺王 「今日は、前からやってみたかった、このフュージョン企画だ!」

ユリア 「博多豚骨と熊本豚骨?」
「それって、豚骨以外の何物でもないんじゃ・・・」
麺王 「フッ、これだから素人は!」
「同じ豚骨系でも、博多と熊本じゃ別物だろ」
「その2つを合わせるということは、さらに全く別の物ができるはず」
ユリア 「そんなもんかね」
「まあ、失敗は無さそうだからいいけど」

麺王 「完成! これぞ佐賀ラーメンだ!」

ユリア 「佐賀?」
「まさか、博多と熊本の間をとって佐賀ってオチ?」
麺王 「実は当初は、そういうオチにしようと思ってたんだが」
「本当にあるんだよ、佐賀ラーメン!」
ユリア 「へ~、あんまり聞いたことないけど」
「で、佐賀ラーメンの特徴は?」
麺王 「生タマゴらしい」
ユリア 「ずいぶん控えめな特徴ね」
麺王 「でも、このスープ、なかなか美味いぞ」
ユリア 「うん、マイルドだけど深みがあるわ」
麺王 「博多のワイルドさと熊本のパンチを自然にまとめた感じだな」
「フュージョン企画としては面白くないが」
ユリア 「確かに、最初から、こういう商品だったって
言われても分からないくらい自然ね」
言われても分からないくらい自然ね」

麺王 「なあ、ちょっとコレ見て!」

ユリア 「何これ? えらくヤル気の無い占いね」
麺王 「こんな、本人の気持ち次第でどうにでもなる占いってアリか?」
ユリア 「そうね、占いって、人間の力が及ばないから頼みにするものでしょうに」

麺王 「こんな事言われたら、意地でもヤル気を絞り出してやろうって思うぞ!」
ユリア 「結果的には、それでいいんじゃないのかな」
麺王 「でも、金払って占いして、これだったらキレるよな」
ユリア 「これだって、タダとはいえ、ヤフーのやる気を疑ってしまうわ」
麺王 「そういや、これって毎回違うのかな?」
「毎日チェックしてるわけじゃないけど、
同じのに当たった記憶がないような気がするが」
同じのに当たった記憶がないような気がするが」
「他の星座の人のを上手く使いまわしてるのかな?」

ユリア 「相変わらず、どうでもいい事が気になるのね」
「その前に、その左右が違う靴下を気にして欲しいんだけど!」

麺王 「ん? 別にいいだろ」
「靴下なんて、足が寒くなきゃ十分だ」
「わざわざ、履き直す手間の方が無駄だろ」

ユリア 「いや、そうじゃないでしょ!」
「理屈は間違ってないけど、何か間違ってるわ!」