
ユリア 「あら? あんたビッグマックを買いに行ったんじゃなかったの?」

麺王 「ああ、そのつもりだったが、勧められたんでコレにした」
ユリア 「そりゃ、いつもの決まり文句でしょうが」
麺王 「一生懸命言ってるんだから、断りにくいだろ」
ユリア 「ハイハイ、女子に弱いのはオッサンの習性だな」
「で、美味しい?」
麺王 「う~ん、ちょっとソースが強すぎるかな」
「オッサンには・・・」

ユリア 「そういや、昔、ミミズバーガーの噂があったわね」

麺王 「食べてる時に言う? それ」
ユリア 「あんた、そんな繊細じゃないでしょうが!」
麺王 「まあ、ミミズでも美味しかったら別にいいけど」
「いわゆる、都市伝説ってやつだな」
ユリア 「普通に考えたら、ミミズで作るほうが余程コストがかかるんだけど」
「なぜか、信じてる人もいたわね」
麺王 「今みたいにネットなんかが無い時代に全国的に広まってたからなぁ」
「発信源も不明だし」
ユリア 「あと、都庁ビルがロボに変形するとかいう都市伝説もあったわ」

麺王 「俺が子供の頃は、やっぱり口裂け女だな」
ユリア 「マスクの女性が、私、綺麗?って聞いてきて」
「はいって答えたら、耳まで裂けた口を見せるやつね」
麺王 「その噂には、続きがあってな」
「口裂け女って、実は・・・・」

麺王 「ノーブラなのだ!」
ユリア 「はい?」
麺王 「そして、裂けた口にも怯まなかったら、なんと!」

麺王 「生オッパイを見せてくれるのだよ!」

ユリア 「なんだ、それ!」
「もはや、ただの痴女じゃねぇか!」
麺王 「だがな、ビデオも無かった時代の小学生にとって、生のオッパイなど
幻の秘宝にも匹敵したのだ」
幻の秘宝にも匹敵したのだ」
ユリア 「じゃあ、なに?」
「口裂け女を探したの?」
麺王 「ああ、4人で捜索隊を作って、あちこちパトロールしてたな」
ユリア 「そんなのいるわけないのに・・・」

麺王 「フッ、いなくても良いんだよ」
「俺たちが追いかけてたのは、口裂け女なんかじゃなく」
「夢ってやつなんだから!」
ユリア 「ずいぶん不純な夢ね・・・」
麺王 「皆、見るだけじゃなくて、揉む気マンマンだったなぁ」
「あの頃は、若かったな」
ユリア 「そりゃ、小学生だからな」
「て言うか、普通、小学生って、そんなにエロいもんなの?」
麺王 「ああ、少なくとも俺は物心付いた時からエロいぞ」
「多分、皆、そうなんだけど、無垢な子供を演じてるだけだ」
ユリア 「知らなかったわ」
「クレヨンしんちゃんだけかと思ってたわ」
麺王 「あれが本性だ」
「俺なんて、幼児の頃から成人女性にしか興味なかったな」
「ただ、残念なことに、知能が低いから、
幼児のメリットを活用できなかった」
ユリア 「知能が高くても中身がオッサンの幼児なんて嫌だわ!」麺王 「小学生探偵になれたかもしれんぞ」

ユリア 「伝説の痴女を探す探偵だろ!」
「やってること、一緒じゃん!」