
麺王 「今日はチリっぽいのを作ってみることにする」

ユリア 「これが使いたくて仕方ないんでしょ?」
麺王 「ああ、豆板醤やタバスコとは、また違った辛さを味わいたい!」
ユリア 「バリ辛カレーは全然辛くなかったもんね・・・」
麺王 「だいたい、バリって何?」
「超や激とどっちが上?」
ユリア 「さあ? 比べようがないわね・・・」

麺王 「じゃあさ・・・」
「超ブス!、激ブス!、バリブス!」
「どれが一番ムカつく?」

ユリア 「あんた、その質問自体がムカつくっていう発想はないわけ?」

麺王 「ふむ、こんなもんかな?」
「後は、ユリアよ! 美味しくなる呪文を言ってくれ!」
ユリア 「えっ!?」
「ええっ?」
「ラ、ラリホ~!?」
麺王 「寝かしつけて、どうする!」
「魔法の呪文といえば決まってるだろ!」
ユリア 「???」
麺王 「ラミパス、ラミパス、ルルルルルーだ!」
ユリア 「何それ?」
麺王 「アッコちゃんだ!」
「和田アキ子じゃないぞ!」
ユリア 「ラミパスってのは何?」
「ラミレスの親戚か?」
麺王 「うむ、それは、おそらく、逆から言うとスパミラ・・・
スパミラ・・・・、スーパーミラーじゃないかと・・・」
スパミラ・・・・、スーパーミラーじゃないかと・・・」
ユリア 「ああ! コンパクトの鏡で変身するから!」
麺王 「多分・・・な」

麺王 「それでは、実食です!」
「パンに乗せて、お好みでチーズと一緒にお召し上がりください」
ユリア 「知ってたけど、チリパウダーって、あんまり辛くはないのね」
麺王 「だ、だな・・」
ユリア 「いろんなスパイスの複雑な香りがするけど、これがメキシコの味?」
「コロンボが食べてるやつ?」
麺王 「う~ん・・・」
「なんとなくオリエンタル」
ユリア 「それを言うならクリスタルだろ」
麺王 「いや、読んだことないし・・・」

ユリア 「とりあえず、普通に美味しいけど」
「やっぱり、チーズと相性がいいわ」

麺王 「俺は、やはりコレが落ち着く」
ユリア 「パスタじゃ普通に美味しいからオチにならないだろ」
「ハーゲンダッツにでも乗せろよ!」
麺王 「鬼かっ!」