
ユリア 「今日は何を作ってくれるの?」

麺王 「今日は藤原製麺の、とんこつ塩ラーメンをいってみよう!」
ユリア 「最近、藤原製麺、多くない?」
麺王 「それが、このところ、近所で藤原製麺を置く店が増えてきたのだよ」
ユリア 「へえ、スーパーのバイヤーもやっと気づいたのね」

麺王 「いや、俺の布教活動の賜物だ!」
ユリア 「嘘でしょ、それ・・・」
麺王 「この麺王の人脈、舐めてもらっては困るな!」
ユリア 「スーパーの馴染みのオバちゃんに仕入れを頼んだだけだろ」
麺王 「・・・・」

麺王 「とんこつ塩、完成!」
ユリア 「ちょっと、トロ味があるスープね」
麺王 「これ、正直かなりイケる!」
ユリア 「脂やニンニクのパンチは無いけど、すごくバランスがいいわ」
麺王 「ラーメン界の山田哲人や~!」
ユリア 「その言い方したら、嘘臭くなるからヤメテ!」
麺王 「マジで、走攻守揃った名選手と言えるラーメンだな」

麺王 「なんかさ、野球とか見てて、いつも思うけど、
解説が解説になってないよな」
ユリア 「そりゃ、プロで活躍した人の第二の人生だからね」
「頭で考えるより、本能で結果を出してきた天才ばかりだもん」
麺王 「気持ちで投げるとか言われても、わけわからん・・・」
ユリア 「確かに、プロ野球のマウンドに上がって、
やる気がない人なんていないだろうに」
やる気がない人なんていないだろうに」
麺王 「気合とか根性で勝てたら苦労しないだろ」
ユリア 「脳みそが筋肉のやつって、すぐ精神論だよ」
「論理的に考える能力が無いから」
麺王 「プロのアスリートなんて、基礎能力あるんだから、
本番では、平常心でプレーする方が正解のような気がするけどな」
本番では、平常心でプレーする方が正解のような気がするけどな」
「気合とか入れたら、むしろ力むだけだ!」

ユリア 「でも、あんた、アニマル浜口って好きじゃない?」
麺王 「ああ、あの人は別!」
「彼はキアイダー!としか鳴かない生き物だから」
ユリア 「何だって?」
麺王 「だから、ピカチュウと同じだ」
「ピカチュー!って鳴き声に喜怒哀楽の全てが集約されておる」
ユリア 「じゃあ、朝のキアイダー!は?」
麺王 「おはよう、京子、今朝の調子はどうだ?」
「大会が迫ってきたが、無理するな」
「・・・だ」
ユリア 「じゃあ、昼のキアイダー!は?」
麺王 「父さん、今からパチンコ行ってくるけど、ついでに買い物もしてくるよ」
「今夜は鍋にでもしようかね」
「・・・だ」
ユリア 「じゃ、じゃあ、夜のキアイダー!・・・・」
「って、もういいわ!」