それは、ある夏の日の出来事。
その日は一際、暑い日であった。

麺王 「むぅ、こ、これは・・・」

麺王 「マルちゃん味噌バター焼きそばが、これほどの人気とは・・・」
「これは、やつにも教えてやらねばなるまい!」

麺王 「おい!喜ぶがいい!」
「うぬも、なかなか隅に置けぬではないか!」

チルド麺 「な、なんと、拙者のような半端者に勿体無いお言葉!」
「一時は、花形のソース味ではなく、
味噌バターなどにされた不遇な運命を呪ったことも有り申したが」
味噌バターなどにされた不遇な運命を呪ったことも有り申したが」

麺王 「な、何を言うか!」
「味噌バター味も、決してソース味に引けは取らぬぞ!」

チルド麺 「かたじけない・・・」
「御厚情、痛み入り申す」
「よしんば、許されるものであるなら、
来世はラーメンとして生を得とうござる」
来世はラーメンとして生を得とうござる」

麺王 「フっ、よかろう!」
「うぬが望み、この麺王が叶えてくれよう!」

チルド麺 「ま、誠にござるか?」
「拙者、もはや、思い残すことは何も無いでござる!」

麺王 「うむ、貴様の魂は受け取った!」
「見事、ラーメンに転生するがよい!」

麺王 「この粉末ソースを湯で溶けばよかろう」

麺王 「見るがいい!」
「我が手にかかれば、焼きそばをラーメンにすることなど
容易いことだ!」
容易いことだ!」
「どれ、頂くとするか・・・」

麺王 「ま、マズ~っ!」

ユリア 「あ、あんた・・・・」