
ユリア 「お昼どうする?」
麺王 「ラーメンだ!」
ユリア 「え~~、35度だぞ!」
麺王 「それがどうした?」
ユリア 「熱いだろ! 暑いだろ!」

麺王 「ならば、これでどうだ!」
「ラ王の麺だけ残ってたやつを焼きラーメンにしてみた」
ユリア 「パスタみたいね」
麺王 「パスタのように、茹でる時に塩を入れてみたぞ」
「で、微量のシャンタンで炒めてある」
ユリア 「これ、麺だけでも美味しいわ」
麺王 「うむ、焼き麺、想像以上に美味しいな」

麺王 「いや、日曜は驚いたな」

ユリア 「まさか、緑のオバサンが当選とはねぇ」
麺王 「うむ、与党公認のオッサンは地味すぎたな」
「最後まで、名前を覚えられなかった・・・」
「鈴木さんだっけ? 田中さんだっけ?」
ユリア 「いや、山田さんだろ」
麺王 「て言うか、そんな話じゃぁないわ!」
「千代の富士だ、千代の富士!」
ユリア 「あ、そうね」
「まだ、若いのに、驚いたわ」
麺王 「あの人がいたから相撲を見出したようなもんだからな」
「俺にとっての横綱は彼ただ一人だ」
ユリア 「確かに、王者の風格があったわね」
麺王 「しかし、彼ほどの男ですら癌には勝てなかったとはな・・・」
ユリア 「体力がある分、癌も強力なんじゃないの?」
麺王 「うむ、もはや、人類にとって最強の宿敵であろうな」
ユリア 「そもそも、癌ってなによ?」
麺王 「細胞分裂時のエラーによってできた細胞の不良品みたいなもんだな」
ユリア 「てことは、どんな生き物にも起こる病気なのね」
「植物もなるの?」
「野菜が癌になったとか、聞いたことないけど・・・」
麺王 「癌みたいな物はできるぞ」
「ただ、植物の細胞は細胞壁で覆われてるから、癌が浸潤、転移しないのだ」
ユリア 「なるほど、癌のやっかいなとこは、それだもんね」
「でも、細胞の構造から違ったら、人間には応用できないわね」
「動物で癌にならないヤツとかっていないのかな?」

麺王 「それが、いるのだ!」
「ハダカデバネズミってやつは癌にならないらしいぞ」
ユリア 「それって、新世界よりってアニメで出てたやつじゃん」
麺王 「なんでも、細胞増殖を抑える酵素を備えてるらしい」
ユリア 「なんか、でも、その辺が特効薬の糸口になりそうね」
麺王 「癌は治っても、ハゲで出っ歯になるかもしれんが・・・」
ユリア 「死ぬよりましだろ!」
「まあ、あんたは癌にはならないだろうけどね」
麺王 「納豆やトマトをにいつも食べてるからな」
ユリア 「いや、単細胞だから!」
麺王 「そのオチはちょっと強引なんじゃ・・・」