前回までの麺王伝説

北斗の宿命に導かれ集う兄たち。
今、北斗、南斗の頂点の戦いが始まる。

サウザー 「メンシロウよ、受けてみるがいい!」
「この帝王の豚骨ラーメンを!」

サウザー 「南斗鳳凰麺奥義!」
「チャルメラ豚骨バリカタ麺!」

麺王 「こ、これは! サウザーの麺に具が!?」
サウザー「そうだ、本来、帝王の敵は全て下郎」
「具など不要!」
「だが、対等の敵が現れた時にのみ使う具がこの紅生姜なのだ!」
「この紅生姜こそ、帝王、背水の陣の証し!」

メンシロウ 「いいだろう!」
「ならば、こちらも奥義で応えるのみ!」

麺王 「むう!、あれは北斗神麺秘奥義 天破の構え!」
トキ 「その威力は天をも突き破ると言われる、北斗最強の技のひとつ・・・」

メンシロウ 「北斗神麺秘奥義!」
「天破っ! もっこす!」


トキ 「この戦い、勝負あったな・・・」

サウザー 「ぐうぅ~、こ、これは・・・」

麺王 「あ、あの苦しみようは、ま、まさか・・・?」
トキ 「そうだ、あれこそサウザーの謎の正体」
「彼は、その繊細すぎる味覚ゆえ、
あらゆる香辛料や香味野菜を受け付けぬ身体だったのだ」
あらゆる香辛料や香味野菜を受け付けぬ身体だったのだ」
麺王 「やつが一片のネギすら避けていたのは、そういう訳であったか!」

メンシロウ 「秘伝の黒マー油に加え、刻みニンニク、大辛一味を足してある」
「おまえの味覚は、もう死んでいる!」
サウザー 「だが、俺は帝王!」
「味覚は失っても、経営者の誇りは捨てぬ!」
メンシロウ 「まだ、解らぬのか」
「客の立場に立てぬ貴様に経営者の資格など無い!」

サウザー 「フっ 負けたわっ!」
「さすがは北斗神麺継承者!」
「どうやら、俺の敵う相手ではなかったようだな」

麺王 「メンシロウめ、やりおるわ!」
「このタイミングで熊本もっこすとはな」
「やはり、奴を倒さねば天は握れぬ!」