女に生まれたことを心から嬉しく思った日のこと。 | 満ち満ちる

満ち満ちる

人生の目的は、喜びだ!

唐突ですが。

 

それまで自分が女性である、ということに

あまりポジティブな印象がなかった私が、

 

女に生まれてよかった!って思えるきっかけがあったので

それを書きたいと思います。

 

 

その日は

 

本当に思いつきで、

彼の家に遊びに行ったんです。

そうしたら、彼のお母さんから

ちょうど午後からある講演会のチケットが3枚あるから一緒に行きましょう。と誘われたんです。

 

内心、胡散臭いと思いつつチュー

 

行ってみたのが、産婦人科医の吉村正先生の講演でした。

 

小柄で、立派な髭を蓄えて、

優しい目をした吉村先生から発せられる

 

優しく穏やかな、慈しみの言葉たちに

 

魅了されました。

 

 

 

産まれたばかりの赤ちゃんを、

 

素肌で胸に抱く女性の写真。

 

赤ちゃんは、おかあさんの胸の上で安心しきっていて

 

そのまますやすやと眠るそう。

 

テレビなんかのイメージである、良く泣く元気な赤ちゃんです、という世界とは別物の、

 

静かで、ゆったりとした時間が流れているのがわかる写真でした。

 

お母さんは、何とも言えない、

 

菩薩様みたいな表情をされていて

 

そのふたつの存在は、

 

ふたつのようで、ひとつのような、

 

分離感がない世界を見ているようでした。

 

 

 

 

 

その時に初めて、

 

 

この世に新しい命を産み出すことは、

なんと尊いことかって思ったんです。

 



女性だからできることがある。

女性にしかできないことがある。

私にしかできないことがある。

女として生まれた私を、
最大限、活かせることがあるかもしれないって

ワクワクしました。

 

 



煩わしく感じていた性を、
肯定できた瞬間でした。

 

 





たしかに。

人間だって動物なのだから、
子孫を残すための能力が備わっているはずなんだ。

普段はまったく意識せずにいるけれど、
自分の中にも、まだ使ったことのない能力があって、
それが、気づいてくれてありがとう!と
喜んでいるような気がしました。

本当は、私ってすごいかもしれないと思えたし、

 

写真のお母さんのような感覚を

 

私も感じてみたいと、強く願いました。

 

 

 

 

 

 

 



それまでは


出産は病院でするもの、
と思い込んでいたけれど、


常識の中でなんとなく選択している気になっているだけで、
全く自分の頭で考えていないではないか、と

突きつけられたような気持ちになったし、



「医療介入が必要な出産ばかりだったら、
 野生動物なら絶滅している」

という言葉に、妙に納得もしました。

 

 

 

受胎する場所。お腹で大きくなる時間

 

胎盤や 臍の緒の役割

 

陣痛の開始、

 

産道を通り、降りて、生まれること。

 

母乳がでること、胎盤が出てくること。。

 

すべての動物に、それぞれに完璧な状態で備わっていて、

 

その神様が設計したかのような崇高な命の誕生の物語に

 

必要以上に人間が手出ししすぎることはない、というような

 

印象を受けました。

 

 

助けたい仲間を助けることができる優しさと知恵を持つのが人間だけど、

 

どの程度の助けが必要なのか、望んでいるのか、

 

本人が意志をもって臨むことが大事だって感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今はね、

 

幸せなお産って、どんな形であれ、

お母さんが満足していたら100点満点って思っています。

 

 

でも、ほんとうにぼんやりと生きていた当時の私にとって

吉村先生のお話は、自身を見直すきっかけになるほど

パンチの効いた出来事でしたチュー

 

後に無事、彼とは結婚して

講演会に誘ってくれた彼ママはお義母さんになったのですが

 

あの日のことは何年たっても感謝しています✨