水色長屋
(C)kiyoshi Endo




下手な絵でも額に入れると良く見える


アクリルの板を通して見る絵は

セロハンでラッピングされたキャラメルに良く似ている

私はキャラメルが大好きだから

絵を描き続けていると言っても過言ではない


額に入れたくて絵を描いているなんて

不謹慎かもしれないが

昔からずっとそうだった


絵を描いている最中でも

早く額に入れたくて仕方が無い

時には

額に入れたくて、いたたまれなくなり

胃が痛くなる程だ

そんな時は牛乳を飲む

冷たい牛乳をグイッと一息に飲み干す


牛乳を飲むと

何故か「柿の種」が食べたくなる

新聞紙にバラバラと拡げ

ピーナツだけを先ず食べてしまい

後でまとめて種をいただく事に決めている




だから皆さん絵を見に来てね!

川口市立アートギャラリーアトリアhttp://www.atlia.jp/

木土水http://www.mokudosui.com/



























私が考案した『ジャングル係数』についての解説をします





ジャングル係数(%)={対象敷地の植物占有体積(㎥)÷対象敷地の空間占有体積(㎥)}×100



その空間のジャングル度をはかる為に係数を使うと便利です。

これはあくまでも植物に限定しております。


ヘビが沢山いても駄目です。


この係数を用いれば

全ての敷地を係数評価する事が可能となり

何かと便利です。


ジャングル係数の特徴は

計算の対象範囲を立体的に捉えているところにあります

例えば

芝生によって緑化されたとしてもこの係数に於いての評価は低くなります


竹林の様な所では竹林の地面を見ると貧しい植生なので植物占有面積は低く評価されますので

植物占有体積もさほど高まりません


実はジャングル係数の発展係数として『快適ジャングル係数』と言うものを考案しましたが

またの機会にご案内させて下さい


『お願いします係数』と言うのもあります

全部で70程の係数を考えました








水色長屋



「君は誰だい?」


「僕はイモだい」


「きみは誰だい?」


「僕はヤマイモだい」



一本2500円の立派な山芋がこっちを向いて

イラッシャイマセと声をかけて来る


中々逞しい奴だ

いくらヤマイモとはいえ大した奴だ


父はヤマイモが大好きなので

こんなものを持って行ったらかなり喜ぶに違いない


しかし

2500円のイモを買って行ったら贅沢者だと言われそうな気もする


「金に糸目をつけない道楽息子め」


若しかしたらそんな風に思うかもしれない…


「このイモを掘るのはとても大変で非常に貴重なものだから、2500円だとお買い得だしこんな良いものはもう二度と手に入らないに違いない」


そう言って父を説得してなんとか素直に喜んでもらうしか手立ては無い…



色々考えた結果

写真だけ撮らせていただきイモと別れる事にした


さようならヤマイモ

さようなら



















水色長屋

にやんこ先生



いなかっぺ大将は

にゃんこ先生から柔道を教わっている


私は

にゃんこ先生から

その日暮らしを勧められている


その日を暮らして行くというのは

いったいどういう事なのだろうか?

明日のことは一切考えないと言う事なのだろうか?

昨日のことはどうでもいいという事なのだろうか?

今の事だけ考えて生きて行くと言う事なのか?


若しかしたら

何も考えないで生かされて行くということなのだろうか?


にゃんこ先生は

私のあとばかりついてくる

私はにゃんこ先生のあとをついて行きたいというのに…

40年前

ソフトボールは花形スポーツのひとつで

私の通う西小学校でもとても盛んだった


同じ町内の小学校同士の

対抗試合も頻繁に行われ

選手達は田舎の小学校では大スターだった

私はどちらかと言うと運動音痴で

体力は人一倍あったが

軍隊の様な集団の競技がどうも苦手だった

当然選手に選ばれる様な事も無く補欠になる様な事も無かった

が、何をどう思ったか私は

別のソフトボールのチームを作ることにした…


私が作ったチームのメンバーは私を入れて合計4名

正規チームを一軍だとすれば

このチームは二軍の様なものだった

よく3人も集まったと思うが

あまり乗り気でない連中が私を気の毒に思って付き合ってくれた様な感じだ

とにかく或日の夕方

集合したメンバーはトレーニングをする事になった

トレーニングと言えば先ずはランニングが定番だ

私を先頭に一列に並んで走り始めた


一軍は校庭をグルグル回るが

二軍は町内を走る事にした

あんな校庭など何度回っても面白くもなんとも無い

どうせなら普段は行かない様な場所を走った方が楽しいに決まっている

観光と体力増強を兼ねた一挙両得に越したことは無い


私には前々から行ってみたい場所があった

だが、とてもじゃないがかなり寂しいエリアなので

一人で行くのが怖かった

二軍チームの力を借りて今日こそ行く事が出来る

私にとって願っても無い日が遂に来たという感じだ

そして、嫌がる他のメンバーを説得し

長い長い冒険ランニングが始まった


私の家から出発した一行は

田圃道をジグザグに走り抜け

御成り街道を横切り

子供の背丈の三倍もある枯れススキの原に着いた


ススキの原は

埼玉砂丘と呼ばれる古利根川の自然堤防で

良質の川砂が出る為に大きくえぐられて

砂の採取がおこなわれた跡地だ

何年も放置されたままになっており

辺り一面ススキの原となってしまい

不法投棄業者以外誰も近付こうとはしない場所だった


そんな心細いススキの原の真ん中に

人ひとりがやっと通り抜け出来る程の細いけもの道がなおも心細げに伸びていた

私は二軍チームを引き連れつつも恐る恐るその道を進んで行った

すると道をふさぐ様に一本の太い木の枝が横たわっていた

かなり太いがわりと短い

そして白っぽくて何とも珍しい感じだ


よく見るとそれは枝では無く

骨だった

こんな太い骨を見たのは生まれて初めてだ

余程大きな動物のものに違いない

「ギャーッ!!」

一同は大声を出して骨を飛び越えて走り出した

この恐ろしい場所から抜け出すことだけを考えてただひたすら走った

一体どこをどうやって走ってきたのか皆目記憶が無い


大きな骨のことを大人に話しても誰も信じてはくれなかった

当然、二軍チームはたった一度のトレーニングをもって解散となった


今考えても

何で私がソフトボールチームなどを作ったのか解らない

ソフトボールはあまり好きでは無かったし

トレーニングと言ってもランニング以外皆目思い付かない程で

バットを振っても球に当たったためしなど無いのに




みんなゴメンネ…














水色長屋


ミカちゃんの

その骨ばった背の山々は

中央アルプスの夕日の峰より

心を捉えて離れない


ミカちゃんの体温を

奪いし冬の寒空は

群青色の悪夢の翳り


焦点の定まらないミカちゃんの目は

正確な言語程

空しいという事を教えてくれる


この突き刺さる様なミカちゃんの視線を

受け止める事は出来るのだろうか








高校生の頃

隣町の珈琲館で食べたピザが忘れられない


生まれて初めて食べたピザパイのチーズが良く伸びて

サラミが美味しかった

ピーマンが美味しくて

マッシュルームが美味しかった


肉厚の生地はこんがり焼けていて

美味しかった

タバスコの香りも初めてでとっても辛かったけど

美味しかった

ピザに良く似合うアイスコーヒーが美味しかった


それからというもの美味しいピザとアイスコーヒーを求めて

喫茶店を北から南へ

…と言っても日本中の北から南へ出掛けた訳ではなく

自分の住むこの町とせいぜい隣町辺りの北から南へ渡り歩いた程度であるが


今でもどこかの喫茶店の前を通り過ぎる度に

美味しそうにこんがり焼けた丸いピザパイが

電子レンジのターンテーブルの様に

頭の中でグルグル回ってしまうのだ


それ程あの時のピザパイは美味しかった

誰かと一緒に食べた様な気がするが

誰だったか全く思い出せない



http://www.youtube.com/watch?v=Cuu9YK8d4L4&feature=related





水色長屋

数日前

庭でばったりナメクジに出会った

見れば見る程カタツムリに似ている

立派なナメクジで

身長は5センチ程はあり

銀次郎という名前をつけてみた


銀次郎とは今日も会った

古い木の椅子に銀色の筋を付けながら滑り歩きをしていた


『ナメクジの京参り』と言う諺があるが

「京都はそっちじゃ無いよ」と教えてあげた


銀次郎さん…

明日は雨ですよ

雨の日は何をしているの?