水色長屋

久しぶりにシイタケ栽培を始めた


木の中からこの様なものが出てくるなんて

なんとも不思議だ

木の中から顔を出したシイタケは古い記憶も連れて来た…


今から30年ほど昔

三陸海岸に近い宮古のシイタケ農家に泊めて頂いたことがあった

裏山にある沢山のシイタケの原木が並べられているのを見学させてもらった

6畳が二間と土間のある程の質素な暮らしをされている農家だったが

とても温かく私を迎えてくれた


三陸海岸を走る列車の窓から

大船渡の夜空に花火が光るのが見えた

花火は漆黒の海に吸い込まれて

やがて稲光に変わっていった


シイタケを見るたびに

優しい宮古の農家の佇まいとセットで

大船渡の花火を思い出す


***


落ち葉を積むと熟成がすすみ

やがてとても良い腐葉土が出来る

私も熟成した記憶を積み重ね

いつか良い土になれるかも知れない
















国立新美術館の近くの青山ガーデンは

かなり良い感じだ


洋菓子舗ウエストが経営する同店のお菓子を

誰もが一度は食べた事があると思うが

なかでも、ポロンと言う白い粉砂糖のまぶしてある小さな可愛いお菓子はお勧めだ


お菓子を買うと

「風の詩」と書かれた一枚のリンフレットを紙袋に入れてくれる

そこにはちょっと心温まる散文や随筆が納められており

週替わりで違うものを頂けるので

毎週お店に通ってしまう人もいるかも知れない


私が最近頂いたものには

「第三千二百四十九週」と書かれていた

と言う事はおよそ65年程前から毎週続けているという事なのだろうか



水色長屋


青山で買ってきたポロンを食べながら

珈琲を飲みながら筍を茹でながら

猫と遊びながら




水色長屋

モン・サン=ミッシェル見学をしている雨ちゃん似の、かき餅。



今日は美味しいお弁当の作り方ですよ



材料は魚肉ソーセージのみ


①白いご飯をお弁当箱にギュウギュウっ詰めに詰める。

②フライパンにごま油を引き食べやすい大きさに切った魚肉ソーセージを炒める

③まるで揚げる様に炒め、表面がコンガリと良い感じに香ばしくふっくらとしたら

④お醤油で味付けをし、お好みで唐辛子などを振りかける

⑤お弁当箱のご飯の上にご飯を隠す様にソーセージを並べ

⑥蓋をして、ぎゅーっとつぶして出来あがり


お醤油などが染み出て来ますので

新聞紙などで何重にも包んで下さいね

教科書などと一緒にカバンに入れると

教科書にも味が染み込んで良い香りになります



二三時間たって

ヒンヤリ冷めた頃が食べ頃です

夜中の三時に

ケラヘイの浪曲が始まり

目が覚めた


すると、玄関の方でバタンと大きな音が響いた

恐る恐る外を見ると


何と

タヌキのモヘモヘした尻尾が

暗闇で動いているではないか


モヘモヘタヌキはドッグフードの収納容器を倒して蓋を開け

容器の中のドッグフードを出して食事中だ


ネコの雨ちゃんは相当怖かったらしくどこかに姿をかくしてしまっていた


暫くするとモヘモヘタヌキはどこかに行ってしまったが

ケラヘイは私が散歩に連れて行ってくれるに違いない

という顔でこちらをじっと見つめている


仕方なくケラヘイを連れて家の周りを一周する事にした

モヘモヘタヌキの見まわりにもなるし

まあイイかと思い懐中電灯で足元を照らしながら

ケラヘイと一緒に歩き始めた


ケラヘイはモヘモヘタヌキの見まわりなどは

最初からする気など無く

ただあちこちにマーキングをし続けた


夜行性の諸君!

私の夜を返しておくれ…



水色長屋


鰹節を見ると

人が変わった様になるネコのヨンドンちゃん…


てっきりヨンドンちゃんは「海中育ち」と思っていたが

お風呂は嫌いだし

雨の日は何があっても外出はしない

どうやら水が嫌いらしい


でも寝る時は

わりとこんな感じです…

やはり本当は海に戻りたいのだろうか?


ヨンドンちゃんの

背泳ぎ修行はつづく



一本道に沿った細い用水路に水が流れると夏です

朝、少し早起きをして

竹で編んだ魚捕りの仕掛けを二つ川底に仕掛けます

川面を覗き込むと透き通った水の底に竹籠が揺れています

誰にも見付からない様に葦や草で上手く隠して通学します


田舎の小学校の授業は

ノンビリ授業です

午前中の道徳の時間に

『銀のスプーン』をみんなで読んで

新聞紙を広げて弁当を食べ

校庭で「ドッチボール」と「町人殺し」をやって終わりです


帰り道

一旦家に帰ってからバケツを持って

今朝仕掛けた竹籠を引きあげに川に向かいます

竹籠に捕まった魚類はだいたいいつも同じものでした


鮒二匹

鯉一匹

ライギョ三匹

タナゴ十匹

水草少し

ドジョウ二匹

メダカ五匹

ザリガニ二匹


そして、時々ウナギもかかりました

それをバケツに入れて家に持って帰り

みんなを呼んで自慢するのです

二、三日大きなタライで眺めた後

全部元の川に放してやります


細い用水路沿いの細い一本道を

ペタペタ足跡を付けながら歩けば

踏みしめる砂利が

夏の太陽に焼かれてとても気持ち良い



水色長屋

昨年のガマツーリズムの時に見つけた夜のクモの巣






人間が何をしようと

蛙も蜘蛛も

何も持たず何も纏わず

裸のままでそのままで

日々雨や風を受けながら

昼も夜もその場所で

じっと健気に暮らしている


草や木に至っては

生涯その場所を動かず

自分の生まれた故里が

例えどんなところであろうとも

のびのびと

可能な限り自由に枝を広げようとしている


そんな彼らに少しでもならって

大きな声を出す事は止そう

だけど小さな声で言ってみようかな

のんびり暮らしたいねって

言ってみようかな



***



ヨンドンちゃんとあめちゃんを連れて

新聞を取りに行った


今日も暗い内から動いている


朝になったら

また寝ます
















水色長屋
ケラヘイ


働き者のシズヘイさんと

ヘレンケラーさんから頂いたお名前です



ケラヘイは

浪曲の名人だ

どこにも弟子入りしていないのに

すごくすごいよ


あめちゃんとも仲良しだけど

あめちゃんは浪曲には興味ないみたい