太宰家には、表と裏を仕切るレンガ塀があります。一見、和の古民家にモダンなレンガ塀は不自然のように見えますが、建造当時に思いを馳せると、とても楽しくイメージの世界に入ることができます。
自宅長屋門で、建築設計事務所を営んでいる古民家建築の専門家 一級建築士與那原浩です。私が住んでいる妻の実家太宰家のレンガアーチには、モダンな雰囲気を醸し出していて、見る人を惹きつけます。
レンガ塀の向こうには、五右衛門風呂を沸かすための、炊き出し口があります。このレンガ塀は後付けで、昭和初期あたりに建造されたものと思われます。
長手積と小口積を交互に段分けして積むイギリス積と呼ばれる積み方で出来ています。一見、違和感がありそうな古民家とレンガですが、とても馴染んでいるのが、面白いですね。