建築士が発信する!築200年超の古民家の魅力とは! | 與那原浩建築設計室 公式ブログ

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愛媛県宇和島・南予地域 古民家建築の専門家 一級建築士與那原浩のブログ


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太宰家長屋門


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私の設計事務所(長屋門内)



自宅長屋門(ながやもん)で、
建築設計事務所を営んでいる一級建築士
古民家建築の専門家 與那原浩です。




私達家族は、周囲を田園に囲まれた
築200年超の古民家【太宰家】を再生して
暮らしています。太宰家は、妻の実家です。




沖縄県宮古島生まれ、群馬育ちの私には、
古民家での暮らしは、魅力がいっぱいで、
お手本にするような納まりが満載です。




我が家の色々な納まりを見ながら、
古の棟梁(とうりょう)や職人達に思いを
馳せ、伝統建築の魅力をしみじみ感じて
います。




縁側を通して入ってくる風のここちよさ、
夏の日射や雨風から守ってくれる深い軒、
三和土(たたき)の土間に広がる小屋梁
(こやばり)
のダイナミックさ、
繊細な格子(こうし)の建具の美しさ、
土壁の持つぬくもりと調湿機構
(ちょうしつきこう)

黒光りした松の床板など ・・・




先人の造り上げた建築には、自然と共
に共存しながら生活していくための知恵
が溢れています。




現代の住宅において、忘れ去られた
これら日本建築のよさを、私のつくる
建築に遺していきたいと思っています。




これから古民家や太宰家の魅力を発信
していきたいと思いますので、ご愛読頂き
ますよう、よろしくお願い致します。 




【建築ワード説明】


長屋門(ながやもん)
武家屋敷や裕福な農家にもみられた門の
形式で、両側または片側が長屋となって
おり、そこに家臣や下男を住まわせた。


棟梁(とうりょう)
大工の親方・かしら


三和土(たたき)
たたき土と石灰とにがりを混ぜて練ったもの
を土間に塗り、たたき固めた床仕上げ。
たたき土とは花崗岩や安山岩などが風化
した土で、深草土や三州土などが有名。


小屋梁
(こやばり) 
屋根を支える屋根裏の骨組みの最下部に
ある梁のこと。


格子(こうし)
細い角材や竹などを、碁盤の目のように
組み合わせて作った建具で、戸・窓などに
用いる。


調湿機構(ちょうしつきこう) 
空気中の湿度を調整する性質のこと。