村上春樹「緑色の獣」読書会 | 椿日記

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ごきげんよう、國枝志帆です。





かえりみちさんの読書会に参加しました。

テーマは村上春樹の「緑色の獣」

10ページほどの超短編です。



短編集『レキシントンの幽霊』に

収録されています。





前回、梶井の読書会では、



「梶井基次郎の

『桜の樹の下には』の話をする前に、

近所の夜桜を見に行きましょう」



と面白い提案をしてくれた

古本屋かえりみちさん。




今回も、

読書会を始める前に

楽しい企画がありました。



それは、

「緑色の獣を絵に描く」

という企画。



不思議な見た目の「緑色の獣」

絵にすると、

人によって全然違うイメージです。



緑色の長い鼻とか、

「目だけが普通の人間の目」とか、

みんな一番気になったパーツから

描き始めるんですね。



小説の話をしながら、

参加者が描いた絵を見比べました。



すると、

読書会に参加する前より、

「緑色の獣」が愛しくなりました。



彼が(彼でいいのか?)

奥さんに伝えたかった

「すごく大事な何か」って

何なんだろう……と、

とても気になります。



怖い話といえば怖い話だし、

ユーモラスな話とも受け取れます。

とにかく深みのある小説。



さて、

私の思う「緑色の獣」を

私の画力で表現したところ、

謎の生き物ができあがりました。





そら豆のゆるキャラみたいな。



あまりにもゆるいのですが、

見てると力が抜けるので、

けっこう気に入ってます。



最後まで読んでくださって感謝します。



あなたの今日が、

幸せな一日でありますように。