臼杵駅から約6㎞(バスで約20分)
石の仏さま方がおわす深田の里にやってまいりました。
臼杵石仏にはスマホで聞くことが出来る音声ガイドもありますが
今回はボランティアガイドさんにお願いしておりました。
とはいえ、雨の中を申し訳ないなぁ・・・と思っていたところ
到着時にはパラパラと降っていた雨も止み
ガイドさんが
雨上がりの仏さまが一番優しいお顔に見えると言ってくださって
嬉しく拝観することが出来ました(足元は結構滑りやすかったけど)。
バス停(駐車場や観覧券販売所もある)側にあった山頭火の句碑。
山頭火は臼杵が気に入って、八日間も滞在したそうです。
山の方へ続くアプローチ。
石仏群は四か所に分かれていて、案内に従って巡ります。
普通に歩いても30分くらいの道のりだそう。
里の方から見るとこんな感じで、現在の石仏群は覆屋で守られています。
おそらくですが、右側の建屋が順路で最初に拝観するホキ石仏第二群
その少し左上に少し見えている屋根がホキ石仏第一群
やや離れた左側の建屋が順路で最後の古園石仏だと思われます。
肉眼では仏さまのお顔も見えるのですが、曇天もあって写真では判りません。
石仏は阿蘇山の噴火でもたらされた溶結凝灰岩に彫られていて
(石仏のそばの溶結凝灰岩)
平安後期から鎌倉にかけて制作されたと推定されていますが
地元には石仏に関する伝説が残されていて、それによると(時代は違うけど)
真名野長者の娘、般若姫とのちの用明天皇(聖徳太子の父君)の悲恋物語があり
亡くなった姫の菩提を弔うために、長者が彫らせたと云われているようです
保存修復工事が施されたのは、昭和に入ってから。
それまでは、幾百年を風雨に曝され続けてきました。
精緻な石仏群は煌々しい曼荼羅のようだったでしょうに
今はおいたわしいほどに剥落、風化してしまっています。
しかしそれも、諸行無常の理を示しているのかとも思えたり。
そんな石仏探訪です。