豊臣秀吉が大坂城を築いて以降

大坂市中にはたくさんの運河が開削されていますが

 

一番古いとされているものは

秀吉の命により、天正13年(1585年)頃に

大坂城の西惣構堀として開削された東横堀川です。

 

運河の多くは既に埋め立てられていますが

東横堀川は現役で、今も流れています。

 

大阪は海が西にあるので、多くの川及び運河は東から西へ流れるところ

東横堀川は北から南に流れています。

地図上で見ると縦向きなのに「横堀」なのでちょっと戸惑う・・・

 

かつては西横堀川(これも運河)も同じように南に流れていましたが

昭和30年代に埋め立てられて、現存しません。

 

東横堀川は、大坂冬の陣で徳川方と豊臣方が和睦するとき

一度埋め立てられた(大坂城の惣掘の一部だから)のですが

 

大坂城が落城するとすぐに掘り返されたそうです。

物資の運搬等に欠かせない水路になっていたのでしょうね。

 

上方落語にもちょこちょこと登場します。

 

東横堀川は土佐堀川から分岐して

下流で道頓堀川になるまで、全長約3㎞。

川に架かる橋と、周辺の史跡等を散策しました。

 

 

天神橋から見たところ。最上流です。

眼下は土佐堀川。奥に見える高架は阪神高速1号環状線。

高架の下辺りで流れが分岐して(黄色いブイの浮かぶ辺り)

左手に流れて行くのが東横堀川です。

 

東横堀川の上には阪神高速が被さるように走っているので

どこまで行っても頭上には高速の高架があるのです。

 

こんな感じ。

 

東横堀川の最下流。

川が90度流れを変えていますが、この角までが東横堀川。

ここから西へ向かう流れは道頓堀川となります。

 

 

東横堀川に架かる最初の橋は葭屋橋です。

 

東横堀川は全長約3㎞ですが

その間に橋が十四も架けられているのです。