青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸は
最後に地下1階(第二甲板)のエンジンルームを見て、見学終了です。
第1主機室。
1,600馬力のディーゼルエンジンが8基搭載されています。
4基一組で右舷左舷に配置されていて
それぞれ1本ずつのプロペラを回していたそうです。
第1主機室では、そのうちの4基を見ることが出来ます。
青函連絡船は機関室の上に、車両を格納する大きな空間が必要なので
大型の高出力機関と同等の出力を、8基の中型機関に分割し
機関室の高さを低く抑えていたのだとか。
総括制御室。
発電機室や水密扉を見学して2階に戻り、下船しました。
八甲田丸の側にある広場には
八甲田丸で実際に使われていたプロペラがありました。
羽の角度を変えることができる可変ピッチプロペラ。
前進や後進、停止や細かい速度の調整が出来るのだそうです。
船尾扉。ここから車両が出入りしたんですね。
船舶へ鉄道車両を搭載するための可動橋。
鉄道車両が移動するにはレールが必要なので
陸のレールから連絡船までを結ぶ、レールがある橋です。
青函連絡船の車輌航送は大正14年(1925年)に本格的に始まり
可動橋も青森港と函館港に設置されたそうですが
主塔の部分はこの最初期からのものだということです。
青函連絡船(函館にある摩周丸と青森の八甲田丸)と可動橋は
日本機械学会の「機械遺産」(2011年度)に認定されているそうです。