瑞泉寺の式台門は
勅使参向の際に使用されたという、いわゆる勅使門です。
宝暦12年(1762年)の火災によって瑞泉寺は全焼
再建のため、本願寺から多くの大工や職人が派遣されたそうです。
着々と再建が進められていた天明8年(1788年)
京の都は未曽有の大火に見舞われ
井波に派遣されていた人々は帰京することに。
その後は地元井波の大工達が引継ぎ、再建を成し遂げました。
式台門の両脇板には井波の番匠屋七左衛門が施したという
獅子の子落としの彫刻があり
これが、井波彫刻の元祖とされているそうです。
両脇板の「獅子の子落とし」
蟇股には莫、虹梁上には松に鶴。
勅使を迎える門だけあって、ゴージャスです。
ここから現在に至るまで
井波の彫刻技術は連綿と受け継がれてきたのですね。
「欄間ウォーク」はこの後、四箇寺を巡ったので
解散後、個人的にまた瑞泉寺に戻って宝物館を拝観したり
「まちなみアート」に合わせて開放された庭園を見たり。
瑞泉寺の庭園。
式台門を通って入る式台の間と、虎の襖絵等も見ることが出来ました。
鐘楼。
境内の井戸。
こちらには近年彫られた龍の彫刻がありました。
瑞泉寺さんの中では新人さんですね。