私の生徒さんの中で、最近
学校や地域のジュニアオーケストラで選ばれて
コンサートマスターになった子達がいます。
「先生、助けてー。」と
レッスンの時に質問されるのが
ボウイング。
弓を上げたり下げたりすることを
どこでするのか、それがボウイング。
それを決めるのは
プロのオーケストラではコンサートマスターですが
実はとても難しい仕事です。
弓を上下させることが
歌で言えば呼吸する場所を決めることになるし
表現に大きく関係してきます。
もちろん弾き安くも弾きづらくもなります。
だから、
音楽にも楽器にも精通していなくては
なかなかできることではありません。
この子には荷が重いなあ、どれどれ
と楽譜を見せてもらうと
なんと素晴らしいボウイングが
つけてあるじゃあありませんか!
「これあなたが自分で考えたの?素晴らしいよー!よく考えたねー!」
と私が言うと
「えへへ~、ユーチューブでいろんなの探して、必死で見て書きとめました。」
とちょっと恥ずかしそうに言うのです。
そっかーーーー!
今どきの若いモンは……
なんて素晴らしい!
私のアナログ頭では
ユーチューブなんて
演奏家の著作権はどうなる?とか
CDが売れなくなる、とか
子供があんな音質のものをいつも聞いたら
よい耳が育たない!とか…、
そんな役に立たないものでした。
でも世界の一流のプレイヤーの演奏を
見ることができるのだから
彼女のような利用の仕方は実にアタマいい!
以前はいやいやおけいこしていた(?)
彼女の成長も嬉しかった~!
生徒さんに負けず、年寄りもアタマ柔らかく
時代についていかなくちゃ。