先日、生まれて初めて大分県に行った際、別府名物“地獄めぐり”なるものをして参りました。



こちらは、国定指定名勝「血の池地獄」




自分ではうまく撮れませんでしたが、太陽のあたり方ではこんなふうに真っ赤にもなるそうです。

ちなみに入館時にいただいたハガキの写真。


真っ赤!!!




なんでも、豊後風土記に「赤湯泉」と記された1300年以上前から存在する日本最古の天然地獄とのことびっくり



産出する赤い粘土で作られた皮膚病に効く”血の池軟膏”が全国的に有名らしく、とても気になり購入してきてみました。


塗って治らないと鬼に叱られてしまいそう〜💦
今のところ塗るところは見つかりませんが、その時がきたらとっても効きそうです!!





場所を移動し、お次は「海地獄」へ。





神秘的で涼しげなコバルトブルーであることからそう名付けられたそうですが、こう見えて、なんと摂氏98度もあるそうびっくり








そして、’地獄’つながりで思い出したのはこの絵本。

地獄絵本の定番。
子どもたちに大人気絵本です。



『じごくのそうべえ』
作 : たじま ゆきひこ 
桂米朝・上方落語・地獄八景より
童心社




その昔、小学校のボランティア仲間で
ご出身が関西で、これが十八番の方がいて。

廊下を歩くたびに、子どもたちにいつも「また読んでー!」と言われていて。ものすごい人気者でした。


ご本人も、「わたし、もうこれしか読まれへんのやろか〜!!」と嬉しい嘆き。

関西弁はもちろんですが、きっと誰にも真似できない楽しさがありました。

生まれ育った土地柄のユーモアとか、怖い世界を明るく伝えてしまう天性のものとか。

すべてをひっくるめての面白さ。







また、それとは対照的に、以前、朗読を習っていた時に、方言を直されていた方とご一緒する機会がありました。

ご本人は先生が指摘された音と同じように発音していると思われているから、その方はそのたびに難しいお顔されていて…。

そもそも朗読と読み聞かせは性質がちがうので仕方のないことなのですが、先生も教えていらっしゃる以上指摘せざるを得ず、、、

何が良いとか悪いとかではなく、その方が指摘を受けるたびに、なんだか自分の体がシューッと小さくなっていくような、そんな気分で過ごしていました。






旅先で地獄のぶくぶくを見て…

「とざい とうざい〜」の一言でみんなをその世界へ一気に連れて行ってくれる、その人の突き抜けた明るい声と、はつらつとした笑顔を思い出していました。


やはり、「その人からまた聴きたい」「また読んでもらいたい」と思えるのは、その人が子どもたち(わたしたち)に、自分をまるごと全部を見せてくれていたからなんですよね。


そして、子どもたちが見ていたものは、絵本=面白過ぎるその人自身だったのでしょう。





人生も、読み聞かせも、等身大の自分がほんとうに心地いい…

年齢のせいなのか、ただの開き直りなのか、
最近とてもそんなふうに思えて思えて仕方ありませんニコニコ