読悟完了 -23ページ目

「ごきげんよう」?

まりあ・ほりっく 1 (1) (MFコミックス アライブシリーズ)/遠藤 海成

¥500
Amazon.co.jp

限りなく『マリみて』な世界観にありながら、その対局に位置する衝撃作デス(笑)

同じ(ような)条件がそろっているのに、なぜに!?
…というぐらいに、トンデモな漫画デス。

『マリみて』的な作品だと思って読むと、足元すくわれるどころか、そのまま清水の舞台に向けて逆バンジーみたいな破壊力デス。

でも、ちょっと泣けたりします。

ちなみに、主人公はこれまでも、これからも単行本のカバーにならない模様デス(笑)

それも、ちょっと泣けますね。

「ごきげんよう」

マリア様がみてる―チャオ ソレッラ!/今野 緒雪

¥440
Amazon.co.jp

「ごきげんよう」
「ごきげんよう」

さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。
マリア様のお庭に集う乙女達が、今日も天使のような無垢な笑顔で、背の高い門をくぐり抜けていく。

汚れを知らない心身を包むのは、深い色の制服。
スカートのプリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは翻さないように、ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ。
もちろん、遅刻ギリギリで走り去るなどといった、はしたない生徒など存在していようはずもない。

『マリア様がみてる』序文引用

もう、なんど読み返した事か。
もはや暗唱できます。

この、愛おしすぎる序文から、少女たちの物語が紡がれていきます。

とにもかくにも愛らしい。
愛らしすぎる。

私立リリアン女学園に集う少女たちが、あまりに愛らしくて、『チャオ ソレッラ』までは続けざまに3巡読んでしまいました。

どのエピソードも宝石のようにキラキラしています。
登場人物は決して少なくなく、というか、かなり多くて。
それでも、みんな個性的デス。

姉妹(スール)という絆に結ばれた、お姉様(グラン・スール)と妹(プティ・スール)、薔薇の館に集う山百合会と言う名の生徒会、そして薔薇さま(3人の生徒会長)

手に取るのをためらっていらっしゃる方は、是非その手に『マリみて』を!

きっと、素敵な時間が訪れますよ。

ちなみに、私は『レイニーブルー』から『パラソルをさして』が好きデス。
この2冊は、本当にもう、神業デス。

YAZAWA

ご近所物語 (1) (りぼんマスコットコミックス)/矢沢 あい

¥410
Amazon.co.jp

『ご近所物語』大好きデス。
ここが矢沢あい先生のトレーダー分岐点ではないでしょうか。

『ご近所物語』と『天ない』『マリンブルー』とかの頃を比べると男のコも女のコも全く別世界の住人デス。

男のコはリーゼント、サーファーカットから、モッズ、パンク、長髪デスから。
女のコも、一気におシャレさんになりました。

『NANA』はもはや少女マンガの枠を超えた大作になっておりますが、ちょっと切な過ぎるのデス。
好きなんデスけど。

『ご近所物語』は切ないけど、胸キュンなので、とっても大好きデス。
ときどき読み返したくなるのデス。

『アキンド』は『げんしけん』の次に入りたいコミュニティなのデス。


十年ぶりの邂逅

火閻魔人 (バーズコミックススペシャル)/奥瀬 サキ

¥1,050
Amazon.co.jp

孤高の才人シリーズ
本日は奥瀬サキ先生デス。
奥瀬サキ先生も波瀾万丈デス。
そして闘ってます。

そのあたりは、直接作品とは関係ない(…なくも無いか、な?)ので、割愛いたします。
でも本当に、もっと脚光をあびて良い作家の一人である事は間違いないデス。

最近になって刊行されたこの『火閻魔人』完全版は、『火閻魔人』とその先の物語ともいうべき『支配者の黄昏 』が一冊になってます。

奥瀬サキ先生の作品には『低俗霊狩り』で完璧にハマりまして、これがまた、未完のエピソードがありまして…

その続きを読みたいのデス。
読まずに死ねるか位の渇望っぷりデス。

そのあたりも含めて『低俗霊狩り』のカバーには秘密があったりするのデスが、知ってる人、気づいた人は共犯者デス(笑)

さて、奥瀬サキ先生は自身の仰られているように、平井 和正先生や菊池秀行先生をリスペクトされてまして、紡がれる物語はガチで伝奇物デス。

『火閻魔人』はガッチガチに伝奇してます。
格好良すぎデス。

私は紅蓮女

コスプレ幽霊 紅蓮女(ぐれんオンナ) (宝島社文庫 603) (宝島社文庫)/上甲 宣之

¥590
Amazon.co.jp

もうタイトルからして、爆発的に魅力的デス。
上甲 宣之先生の作品は、『そのケータイはXXで』を最初に読んだのデスが、そのあまりの突拍子もない面白さに愕然としました。

さりげなくクロスオーバーしているので、読む順番で作品ごとの印象が違ってくるかと思います。
私の場合、『そのケータイはXXで』→『XXゼロ 呪催眠カーズ』→『地獄のババぬき』→『コスプレ幽霊 紅蓮女』でした。

時間軸的には、『ゼロ』→『XX』→『紅蓮女』→『ババぬき』デス。
私の場合は刊行の順に(一部例外あり)読んだ感じデス。

すべて読んで、この順番は私なりにベストでした。
ご参考にしていただければ。