<主な登場人物>
私:キャロル
ダンナ:クリス
義母:ボス猿(通称ボス)
義父:KY
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スゴいタイミングで不動産屋から来た突然の電話。
それは私とダンナが住んでいるマンションが売りに出るのを待っている人が大勢いるから、査定だけでも受けないかという内容だった。
全然売る気はなかったけど、セールスマンが私達が好きなトルコ人だったことと、半ば頼み込まれて内見まで手配してもらうことに。
「高く値段設定すればそんなスグに売れるわけないよ!」
「しかも3カ月先までは引き渡しできないし」
そう、一か月後にタイ行きを予定していたのである。
こうして私達は今年前半の売却最高額より500万円も上乗せして金額設定した。
しかも金利の上昇に伴い来年は不動産価格が20%下がると見込まれている。
「買うわけないよ普通」
4週間後に海外へ行くと言ったからか、最初買い手候補を集めるのに3週間欲しいと言っていた不動産屋さんが、
「今度の水曜日にプライベートで1組内見したいという御夫婦がいます」
この御夫婦、部屋の中に入るとバルコニーから見える景色に興奮した様子だった。
(だけど金額聞いたら買わないね)
ところが。
人間「その価格じゃ売る気はない」と言われると、どうしても欲しくなるものなのか?
内見の翌日に不動産屋さんから電話がかかってきた。
「売却おめでとうございます!!」
売れちゃったよ・・
元はといえば義母を喜ばす為に購入したマンション。
オーストラリアでは賃貸なのか家持ちなのかで態度が違うし、なぜか周りに我が家を自慢したかった義母。
こうして急遽賃貸の引越し先を探す事に。
しかしコレがまた大変なことになるとは予想もしなかったのである。
・・・・・・・。
そしてダンナの誕生日は近い
果たしてボス電話して来るのか?
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